小心者の私のストレスマネジメント その2
札幌市中央区にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。
今日の札幌の最高気温は−2℃。真冬日の予報ですね。私の自宅は札幌駅の西の方にあります。オフィスが大通にあるので基本的には徒歩通勤なのですが、この時期、本当にありがたいのが地下歩行空間(通称:チカホ)!多分、外に出ている時間は5分もないんじゃないかと思います。地下鉄に乗る距離ではありませんが、寒い日に20分も外を歩くのは正直なところ億劫。なので、チカホ万歳でございます。チカホをつくると決めてくださったことに関しては、前上田市長に感謝です。
さて、本日は前回に引き続き、私の実際の経験になぞらえて、ストレスマネジメントについてお伝えしていこうと思います。
以前、『意外と知られていないストレスの仕組み』というタイトルのブログで「ストレッサー」と「ストレス反応」について詳しくお話ししました。何かがうまくいっていないとき、それが「ストレスだ!」と思ったとしても、自分に何が起こっているのか、自分はどのような状況に置かれているのかを理解している人は案外少ないもの。これが、ストレスへの適切な対処でできずに、堂々めぐりをしたり、同じようなことで繰り返し悩んだりする理由でもあります。
今、現在の自分自身のストレスの有り様に気づき、理解すること。それがストレスマネジメントの第一歩です。そのためには、まずはストレスを「ストレッサー」と「ストレス反応」の大きく2つに分けて、目に見えないストレスを「形」にしてみることから始めてみましょう。
「ストレッサー」とは”ストレスのもと”となるものであり、ストレスを与える様々な要因(状況、出来事、他者とのかかわり)でしたね。数日前に私が経験した例でお話しすると、年上の男性の方から依頼されたことをお断りしなければならないという状況が「ストレッサー」になります。一方、「ストレス反応」とはストレッサーによって引き起こされた様々な反応のこと。「怒らせてしまうかな?嫌われるかな?」という考えから不安になる感覚や不眠が「ストレス反応」に該当します。
このように「ストレス」を、「ストレッサー」と「ストレス反応」に分けてみることで、「ストレス」の有り様を具体的に理解することができるようになります。できれば、下記のような感じで、紙に書き出してみてください。
心の中で漠然とモヤモヤしていたことを紙に書き出すことで、モヤモヤしていたことが明確になったり、自分が置かれている状況を客観的にみることができるようになります。ほんの少しばかりかもしれませんが、心の中のモヤモヤを軽減してくれる効果もあります。
仕事や生活をする中でストレスを感じるようなことあったら、「自分を取り巻くストレス状況(=ストレッサー)とは何か?」「ストレッサーに対して、自分の中でどのようなストレス反応が生じているのだろうか?」と自分に問いかけてみて、上の図のように書き出してみることをオススメします!
次回はもう少し踏み込んで、4つに分類することができるストレス反応とその関連性についてお話ししたいと思います。
カウンセリングオフィス プログレス
臨床心理士 向 裕加