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アラフォー&アラフィフに捧げる「中年の危機」克服のススメ(パート3)

札幌市中央区にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。

本シリーズのパート1パート2では、「中年の危機」とは何か、そして、なぜ「中年の危機」に陥ってしまうのか…をお届けしました。シリーズの最終回の今日は、「中年の危機」克服のためのヒントを探っていきたいと思います。

アラフォー&アラフィフ世代の「中年の危機」とは、例えると「人生という道に迷ってしまった状態」
道標が見あたらず、どうして良いのかわからずに途方に暮れているところ…といったイメージでしょうか。

最近の車のほとんどに搭載されているカーナビ。いくら性能の良いカーナビが搭載されたとしても、目的地を入力せずしては、その能力を発揮することができません。「中年の危機」に直面しているアラフォー&アラフィフは、目的地が設定されていないカーナビのようなもの。ナビゲーション能力がないわけではなく、「人生の目的地」がちゃんと設定されていないがために、経路を見つけ出すことができずにいるだけなのです。

では、どのようにしてこの「人生の目的地」を設定すればよいのでしょうか?

まずは、自分のこころに「自分が人生で大事にしたい価値はなんだろうか?」と尋ねてみてください。仕事での成功や出世、富が自分にとっての大事な価値と答える人もいるでしょうし、安らぎや安定、自由でいることが大切という人もいるでしょう。また、家族や愛情、健康が大事だと答える人もいるかもしれません。

「人生の目的地」は、「生きがい」や「目標」という言葉で置きかえることができますが、私たちは「生きがい」や「目標」という言葉を耳にすると、それが何か大きく、立派なものでなくてはならないという思い込みを抱きがちです。また、メディアがいろんな形で「生きがい」や「目標」のあり方を呈示していますが、メディアが示す「理想形」≠「あなたの理想形」ではないということにご注意ください。そして、「生きがい」や「目標」は千差万別。「何のために生きていくのが自分にとって正しいのか?」「何を楽しいと感じるか?」「自分はどうしたいのか?」を固定概念にとらわれることなく、自由な気持ちで設定することが大切です。

ただ、大人になるとどうしても「お金がない」「時間がない」などと現実的に考えてしまって、人生の「生きがい」や「目標」を抑圧したり、「無理だ」と早々に諦めたりしがちです。確かに「世界中にある世界遺産を訪れてみたい」(実は私の密かなる目標)という目標を今すぐに達成するのは無理な話ですが、そのうちのひとつのモン・サン=ミシェルを訪ねる計画を立ててみるとか、そのための500円貯金を始めてみることは可能ですよね。身近なところから、小さな目標(ベイビー・ステップ)を見つけて行動していくことは、今日からでも始めることができるのです。

また、映画『Shall we ダンス?』の主人公、杉山さんのように「新しいことに挑戦してみる」ということも「中年の危機」の克服を助けてくれるでしょう。

社交ダンス教室に通い始めた当初は、全く踏むことができなかったステップ。それが少しずつ踏めるようになってくると、「できたこと」に喜びを見出し、杉山さんは更に熱心に練習を積み重ねていきます。少しずつ上達していく自分に「まだまだやれる」と徐々に自信をつけていきました。幸せなはずなのにどこか満たされずにいた杉山さんにとって、社交ダンスへのチャンレンジは「いい年してこんな言い方恥ずかしいんですけど、毎日生きてるなって感じがして」という自身の言葉通り、イキイキとした自分を取り戻すきっかけとなったのです。

「いったい、自分は何のために生きているんだろう?」「ただただ毎日、仕事(家事)をしているだけの何の目標もない人生を送っていて、本当にこれで良いのだろうか?」などと感じ、「中年の危機」に直面しているアラフォー&アラフィフは、今まで自覚していなかった自分に気づき始めている…という点において、実は「中年の危機」克服の第一段階をクリアしています。気づかないことには、自分自身とは向き合えませんものね。ですから、そう悲観的になることはありません。

ただ、気づいていながらも、なかなかうまく本当の自分の気持ちを引き出すことができなかったり、「人生の目的地」を設定することができなかったりしたときは、気軽にご連絡ください。

あなたがイキイキとできるような「人生の目的地」、一緒に探しましょう!そして、ハッピーなアラフォー&アラフィフィライフを送りませんか?人生、まだ折り返したばかり。これからですよー!

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臨床心理士  向 裕加

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