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アラフォー&アラフィフに捧げる「中年の危機」克服のススメ(パート2)

札幌市中央区にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。

昨日からお届けしている「中年の危機」克服のススメ。パート2の本日は、アラフォー&アラフィフが「中年の危機」に陥ってしまう真相に迫ります。

アラフォー&アラフィフは、会社(社会)では中間管理職というポジションについている人が多い世代です。上司からは圧力をかけられ、そして部下からは突き上げられる。そして、責任もそこそこ重い立場にあるため、理不尽な思いも黙って飲み込まなければならない。身動きが取れない状態が続き、「いったい、自分は何のために働いているんだろう?」と漠然とした虚しさや落ち込みに襲われる。これは、俗にいう「サンドイッチ症候群」。アラフォー&アラフィフの社会的に難しい立ち位置が「中年の危機」の引き起こすひとつの要因となっています。

ふとしたときに私にも起こることなのですが、地下鉄や街中で自分よりも年が上の人を見て「あ〜、私もあんな風になるのかなぁ?」と思うことはありませんか?2015年に発表されたWHOの「2015年版世界保健統計」によると日本の平均寿命は84歳。アラフォー&アラフィフは、ちょうど人生の折り返し地点を過ぎたところに当たります。今までの人生を振り返っては「私の人生、これでよかったのかな?」と思ったり、ある程度見えてくる自分の将来に対して、「人生って、こんなものなのだろうか?」と思ったりすることが多くなります。しかし、残念なことに、これらには正解がないのです。正解のない質問が、頭の中を堂々めぐりする。心理的混乱に陥るのも無理はありません。

また、日本社会ではマイホームを手に入れることや車を手に入れることなど、ものを手に入れること自体が「目標」や「幸せ」と捉えている人が多いですよね。でも、マイホームや車は、あくまでも「生きていくための手段」。家を手に入れて「どんな風な暮らしを送りたいか」、車を手に入れて「どこへ行き、何をしたいのか?」をしっかりと考えることなく手に入れてしまうと、その先(目標や生きがい)が途端に見えなくなってしまい、気づけば「中年の危機」に陥っている…なんてことは少なくありません。

残念なことに、ものの購入や所有で得られる幸福感は、持続しても半年〜1年程度と言われています。ですから、その幸福感を再び手にするために、より高級なものをより多く手に入れようと「買い物依存」になってしまう可能性もなきにしもあらずです。毎日のようにデパートでお買い物をしている有閑マダムたちは、ひょっとすると「中年の危機」に陥っているのかも知れませんね(ご本人たちは気づいていらっしゃらないと思いますが…)。

そして、アラフォー&アラフィフ世代は、社会だけでなく、家庭でも何かとストレスを抱えがち。可愛かった子どもも、成長して思春期に突入してくると途端に扱いにくくなりますし、ひと昔前「亭主元気で留守がいい!」というフレーズで有名になったCMがありましたが、家族のために頑張っているにもかかわらず、家に居場所がないと感じているアラフォー&アラフィフ男性は「中年の危機」に直面しているといえるでしょう。また、子育てを一生懸命頑張ってきたアラフォー&アラフィフ女性にとっては、子どもの自立は嬉しい反面、「目標」がなくなってしまう可能性が。これは「空の巣症候群」と呼ばれていますが、これも一種の「中年の危機」。近年では、これに親の介護…という要因が加わり、ますます「家族のために頑張っているのに、自分の存在ってなんだろう?」と悩む人も増えています。

こんな話ばかりをしていると、お先真っ暗な気持ちにさせられますが…

安心してください、乗り越えられますよ!

ということで、シリーズ最終回の明日はこの「中年の危機」の克服のためのヒントをお伝えします。
アラフォー&アラフィフの方、必見ですよ!

関連記事:「アラフォー&アラフィフに捧げる『中年の危機』克服のススメ」(その1)

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臨床心理士  向 裕加

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