札幌市中央区大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。

今日は爽やかな青空が広がる金曜日ですね。プレミアムフライデーということで、早めに仕事を切り上げて街に繰り出す人も多いかも知れません。天気予報によると、日中の陽気とは裏腹に、夜は冷え込むとのこと。今晩お出掛けする予定がある方は、くれぐれも防寒対策をお忘れなく！

さて、1年以上も前の話になるのですが『キラーストレスに負けないための「コーピング」とは？』というブログ記事をアップしました。「コーピング」の詳細については、この記事を読んでいただきたいのですが、「コーピング」とは「ストレスに対する意図的な対処」のこと。簡単に言うと、ストレスから発生する苦しさから解放されたい！と思って、何かをすることです。「好きな音楽を聴く」「走る」「美味しいものを食べる」「猫と遊ぶ」などなど…誰にでも思いつく「ストレスから自分を助ける」方法があるかと思いますが、それらは全て「コーピング」になります。

コーピング種類や方法は無限です。ストレス体験は人それぞれなので、コーピングも十人十色。ですから、自分にとって「最適なコーピング」を考えて、実践してみるのが一番なのですが、誰にでもできる簡単なコーピングのひとつを今日はご紹介します。

それは「自分を労う」こと。あなたがどれだけ頑張って大変な想いをしているのか、どれだけのストレスを抱えながら日々生きているのかを一番よく知っているのは、他ならぬあなた自身です。ですから、「よく頑張ったよね」「大変だったね」「すごいね」「よくやってるよ」「無理しないでね」「少しゆっくりしてもいいんじゃない？」と自分に声をかけてみましょう。

頭の中で思うより、声に出した方が効果的なのですが、私のクライエントさんの中にも「そんなこと恥ずかしくてできないよ〜」と仰る方が大勢いらっしゃいます（実は、私もそんな一人。笑）。そんなシャイな方には、自分以外の誰かを思い浮かべて、その方に言葉をかけてもらっているシチュエーションをイメージしてみることをオススメします。ポイントは思い浮かべるだけで、心がホッとするような人が良いでしょう。

私の場合は、もう15年以上も前に亡くなってしまったホームステイ先のお母さんや留学先の高校の女性の先生ミセス・アルトウォッサーが多いですかね。不安になったり、落ち込んでいたりするときに、彼女たちに「ゆか、よくやっているわね〜」という言葉を笑顔でかけられていることをイメージするだけで、心が不思議と落ち着くんですよね。

あと、バカボンのパパに登場してもらうことも多いですね（笑）。「まだまだ頑張りが足りないんじゃないか？」「本当にこれで大丈夫？」と思って心が落ち着かないときは、「これでいいのだ！」とバカボンのパパに声をかけてもらうことで、不安がスーッと消えていく感じがします。なんか、この画像を見ているだけで、何とかなりそうな気持ちなってきませんか（笑）？そうだとすると、それはコーピングとしては効果があるということですので、あなたのイメージの中にも、時々バカボンのパパに登場してもらって、「これでいいのだ！」と声掛けしてもらうことをオススメします。

このコーピングの素晴らしいところは、時間も手間もかからないし、お金もかからない！それなのに、心が軽くなる。なんて、コストパフォーマンスが良いのでしょうか！

金曜日の午後、一週間を振り返って「あ〜、今週もパッとしなかったなぁ」「こんな自分、ダメだな」と思っているようでしたら、ちょっとでも良いので自分自身を労ってあげて下さい。

「まあ、それなりに頑張ったよね」「大変だったけど、無事に一週間乗り切ったよね。お疲れさま！」「これでいいのだ！」

少しでも心のモヤモヤが晴れて、良い週末を過ごせますように！

カウンセリングオフィス プログレス
臨床心理士　　向　裕加