自分のストレスサイン、ご存知ですか?
札幌大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向です。
昨日の強風と寒さが嘘のように、今日は穏やかな日になりましたね。
爽やかな風に吹かれてライラックの花の甘い香りが漂うこの季節は、
私が一年の中で一番好きな季節です。
さて、ゴールデンウィークが終わって早一週間が経過しましたが、
みなさんの調子はいかがなものでしょうか?
先日のブログ「見えないプレッシャーが引き起こすストレス」
でお話しさせていただきましたが、
4月は知らず知らずのうちにストレスを溜め込みやすい時期です。
そして、そのシワ寄せがゴールデンウィーク明けにやってくることがあり、
心身の不調を訴える方が、5〜6月にかけてグッと多くなります。
ストレスに対処するためには、ストレスに晒されたとき、
自分がそのストレスにどのような反応を示すのかを
把握していることが基本中の基本になりますが、
みなさんは、自分のストレスサインをご存知でしょうか?
みなさんに個性があるのと同様に、ストレスに対する反応も様々。
ストレスは、不安や焦り、気分の落ち込み…などといった精神的/心理的症状に限らず、
頭痛や腹痛、肌荒れやアレルギー症状の悪化…などといった身体症状をも引き起こします。
私の場合になりますが、一番気付きやすいのは「食欲の減退」。
私は人一倍食いしん坊なのですが、そんな私の食欲が減退しているときは黄色信号。
寝ることも大好きなのですが、もっと眠たいのに朝早く目が覚めてしまう、眠りが浅い…
ということが続くのも、私にとってのストレスサインですね。
また、喉の奥に何も詰まっていないのに、何だか詰まったような感じがする
咽喉頭異常感症(ヒステリー球とも呼ばれます)も私のストレスサインです。
普段は比較的楽観的な私ですが、ストレスが溜まってくるとかなり悲観的になり、
最悪の事態を想像しては不安を募らせ、あれこれ考えては堂々巡りを繰り返す…
ということがよくあります。極度な悲観は、まさにストレスサイン!
このようなストレスサインが出てきたときは、積極的な休息を心掛けたり、
あれこれ考える時間を作らないよう意図的に身体を動かしたり、
人と会う時間を増やすようにしたりしています。
(でも、最近のお気に入りは、無心になれる“キャベツの千切り”です 笑)
これはあくまでも私の例になりますが、
こんな風に自分がストレスを抱えているときに
現れやすい症状や反応をある程度把握しておくと、
サインが発せられた都度、対処することも可能ですよね。
逆に、自分のストレスサインを把握していないと、
ストレスが溜まっていることに気付くこともできないので対処もできず、
放置されっぱなしのストレスは日増しに大きくなる一方で、
気付いた時には対処が手遅れになってしまうこともしばしばです。
自分が考える以上に、こころや身体は正直です。
こころや身体から発せられる声(サイン)に
耳を傾けることを日頃から意識したいものです。
カウンセリングオフィス プログレス
臨床心理士 向 裕加