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弱さをみせることができたその先にあるもの

札幌市中央区大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。

先日、悲しくて、悔しくて、腹立たしくて、久しぶりにワンワンと声を上げて泣きました。

心の専門家として普段は仕事をしていても、職業人である以前に私もひとりの人間。皆さんと同じように、感情に揺さぶられることを、時々、こうやって経験しています。
その翌日、悲しかったこと、悔しかったこと、腹立たしかったこと、そして、声を上げて泣いたこと。ただ、前日に感じた感情と泣いた事実だけをSNSに投稿しました。自分の中にうごめく感情を吐き出すことで、少し自分なりの整理をつけたかった。ただ、それだけの理由でしたが、色んな方がコメントをつけてくれました。

何が起こったのか?どうして私がそんな気持ちになったのか?を深掘りすることなく、ただ、「そんなときもあるよね」とか「泣けるのは、あなたのエネルギーなんだと思いますよ」とか「そういう感情を表現できる自分でありたい」とか…私の気持ちにそっと寄り添ってくれるようなコメントで、包み込まれるような暖かさを感じました。また、直接、心あたたまるメッセージを送ってくれた友人もいました。悲しくて、悔しくて、腹立たしくて涙を流したとき、私は、こんな風に思っていました。

「誰も、私の気持ちなんか、私の大変さなんかをわかってくれはしないんだ」と。

ある種の孤独感から、これからのことに対する希望も失って、投げやりな気持ちになっていましたが、友人たちのコメントやメッセージは、紛れもなく、私はひとりではないことの証であり、「あぁ、私を支えてくれる人はいるんだ」という“繋がり”を感じた瞬間でもありました。また、私の気持ちにそっと寄り添ってくれる人がいると感じられたことで、「また、頑張ろう!」という気持ちが自然と湧いてきました。

悲しみや悔しさ、そして、怒りなどを表現することは、自分の“弱さ”を露呈するというリスクと考えられがち。でも、実際はその逆で、受容的にその気持ちを受けとめてもらえることさえできれば、それは前に進むための推進力になり得る力を秘めているものです。

弱さをみせることができたその先には、前向きな行動を促してくれる適応的な感情がある。

今回私に起きた出来事は、まさに、それを実感させてくれた出来事でした。

ただ、弱さを誰にでも見せれるか…というと、そうではありませんよね。弱さを見せることができるのは、気持ちに寄り添いながらそっとそれを受けとめてくれる人がいるからこそ。そのような安全な場所として、カウンセリングという場を利用する価値はあるかと思います。

自分の弱さと向き合うことは決して簡単なことではありません。むしろ、勇気が必要です。でも、勇気を出して、自分のこころの内側を一緒に探索してみませんか?自身の心の奥底に、どんな力が秘められているか、驚くかもしれません。

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公認心理師/臨床心理士   向    裕加

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