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勝手にオススメ【私がオバさんになったよ】

札幌市中央区大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。

今日から札幌では「さっぽろライラックまつり」が開幕!
オフィスの近くにある大通公園でもライラックが咲いていて、とても良い香りが漂っています。大通公園ではワインが飲めたり、美味しい食べ物を満喫できるブースもあるので、今日のようなお天気の良い日にはいろいろと楽しめそうですよね!私も機会があったら、脚を運んでみたいと思っています。

さて、先月の話になるのですが、大好きなエッセイストのジェーン・スーさんがトークショーをするということで、お邪魔してきました!

今日の勝手に私がオススメさせていただく「私がオバさんになったよ」というのは、彼女の最新著。トークショー自体無料だったのですが、それに加えて、彼女の新著がプレゼントされるという太っ腹でお得感満載なイベントでした。
この著書は、ジェーン・スーさんと「わが道を歩く」8人の方の対談を本にまとめたもの。それぞれの対談の内容やテーマみたいなものは全く異なりますが、何気ない話の中に、現代の社会の大事な問題や課題が真剣に論じられているのが印象的な一冊です。

中でも、大正大学の准教授の田中俊之先生との対談の中で出てきたこのフレーズ。
個人的には、ちょっとビビビ!ときてしまいました。

これからは「思考のコアマッスルを鍛えること」が大事で、「考えることをやめない。変わることをおそれない。間違えた時にふてくされない。自分を刷新していく。アップデートって概念が出てきたのはここ二十五年ですが、まさに自分たちをOSとして捉える感じ」とジェーン・スーさんは言っている訳なのですが、個人的には、これってカウンセリングにも通じることだと思っています。

というのも、カウンセリングは、ある意味、不適応的な思考のパターンや感情を書き換える作業でもあるから。「不適応的」というのは、「それは過去には役に立っていたけれども、現在の状況ではもう役に立っていない」という意味なのですが、私たちは往々にして、その役に立ってない不適応的な思考のパターンや感情に気づかず、それに呑み込まれて生きづらさを感じているものです。

「考えることをやめない」のは、立ちどまって「ちょっと待てよ」と自分の置かれている状況をカウンセラーと一緒に考えるということ。OSをアップデートするように、不適応的な思考パターンや感情を、より今の状況にフィットした思考パターンや感情に書き換えていくには不安は付きものですが、「変わることをおそれない」ためにも、心の専門家であるカウンセラーの力を借りながら、安全なカウンセリングという場が有益なのです。一度間違えただけでふてくされてしまっていては、OSのアップデートはできません。ですから「間違えた時にふてくされない」ためにも、客観的、かつ、サポーティブな味方が必要なのですが、そういう役目を担ってくれるのが、まさにカウンセラーなんですよね。

ちょっと、カウンセリングがどのようなプロセスなのか、そして、カウンセラーの役割とはどのようなものなのかをイメージすることができましたでしょうか?

この他にも、面白い対談が満載!光浦靖子さんとの対談は、非常に軽快なテンポでクスクスと笑っちゃうようなことが多いですし、作家の山内マリコさんとの対談は、地方に住む独身女性の私としては、首をブンブンと縦に振っちゃうほど共感できることがいっぱいです。また、脳科学者の中野信子さんとの対談は、アカデミックでありながら、ちょっと砕けた話もあるというメリハリがあってウィットに富んだもので、これも楽しく読むことができました。

タイトルに「オバさん」(笑)という言葉が含まれていますが、男女問わず、そして、また幅広い年齢層の方に気軽に楽しんで読める内容です。しかしながら、いろいろと考えさせられることもいっぱい散りばめられているのも、この本の魅力のひとつ。私が勝手にオススメしたい一冊です!

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公認心理師/臨床心理士   向    裕加

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