（株）宮川建設様で講演をさせていただきました！
札幌市中央区大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。
昨日は（株）宮川建設様のご依頼により、宮友会・安全衛生協力会の総会・安全大会にて講演をさせていただきました。
会場は大通公園8丁目にある札幌ビューホテル（旧後楽園ホテル）の地下にある大きな宴会場。講演や研修会には慣れているのですが、パソコンをセットアップするために一足先に会場入りして「ひょっとしたら、こんなに大きな場所で講演をするのは、これが初めてでは？」と思ったら、ちょっと引け腰になってしまった小心者の私。無事にパソコンのセットアップも済んで、通された控え室がこちら。
手前にある4人掛けのテーブル席に座って、私はこの写真を撮っているのですが、私ひとりなのに、わざわざこんなに広い控え室を用意していただいたとは！光栄であると思うと同時に、多大なるプレッシャーをヒシヒシと感じるわけですよ…。
最近、高校の同級生（しかも、男性オンリー）からは「怖い」と言われることもあるほど、普段は偉そうに見える（あくまで、見えるです！笑）らしい私ですが、根はかなりの小心者。担当者の方に案内されて会場に入ったら、建築関係の会社や関連会社の総会なので想像はしていたのですが、見渡す限り、男性、男性、男性！約160名ほどの参加者がおられたとのことですが、パッと数えた限り、女性の数は5名いるかいないほど…。心の中では「アウェー感半端ない（涙）！！」とガクブルでした。
講演は一般的なストレスマネジメントについてがテーマで、幾度となく人前でお話をする機会を与えられていた私の中では鉄板のトピックだったはずなのんですが、今までになく緊張しているのが自分でもわかるんです！というのも、渇いた喉を潤すべく水を飲もうとグラスを持った手が小刻みに震えているんです。自分でもハッキリとわかって、正直「やばいなぁ」と思いました。
でも、自分の出番は否応なしにやってくるわけです。一段高いステージの上の演台に立って、アウェー感たっぷりの大勢の男性を前にしての講演が始まりました。この状況が、私にとっては、まさに「ストレス」状況なわけなのです。この状況をネタにして、ストレスマネジメントのお話をさせていただきました。
緊張しないように頑張るのではなく、開き直って、最初の段階で「ここに立って、今、手が震えているんですよね〜」と緊張していることを自己開示！用意していたネタに加えて、今、自分自身が置かれているこのストレス状況も例にあげてお話をさせていただいていたら、あれよあれよという間に気持ちもスッ〜っと楽になって、いつもの私の調子が戻ってきて、無事に講演会も終了。その後、ご一緒させていただいた懇親会の場で、美味しいビールで喉を改めて潤させていただきました！（この時は、手の震えはありませんでしたよ！）
懇親会の場では、いろいろな方から素晴らしいフィードバックをいただきました！
ある会社の社長さんは「自分は社員に弱いところは見せられないと思っていたけど、先生が最初に『緊張して手が震えているんですよ』って言ったのはすごいと思いました。先生でも、緊張することがあるんだなぁ…と思ったんです」とおっしゃいました。とても重要なポイントに気づいてくださったと思いました。というのも、一見「弱み」とも思えるような自己開示は、相手のガードを下げて、相手との心理的な距離をグッと縮めてくれる効果があったりするからなんですよね。
この社長さんには「ちょっと心理的な抵抗はあるかもしれないけれども、自分が苦手に思っていることや困っていることなんかを社員の方に『最近、こういうことで困ってるんだよなぁ』とぼやいてみる良いかもしれませんね。案外、社員の方は『社長でさえも、こういうことで悩んでいるんだ！』と親近感を抱いてくれたりするものです。そうしたら、自ら困ってることを相談しに来てくれるかもしれません。上の人がそういう側面を見せることは、大事なことだったりするんです」とアドバイスをさせていただきました。
他にも、プライベートで少年野球のコーチを引き受けている男性社員の方からは「子どもにもストレスマネジメントは大切だと思う」というご意見をいただき、少しお話しさせていただきました。この方のおっしゃる通りで、子どもにもストレスマネジメントを知ってもらうことは大事だと思っています。というのも、学校では心の働きや感情の役割について学ぶ機会がありません。そして、私たち大人も、実はそのような機会がなかったために、知らないことがたくさんです。この方には「子どもたちだけではなく、保護者も含めて、研修会などやっていただくことはできませんか？」と訊かれました。ストレスマネジメントがそのくらい大切なことであるという認識を持っていただけたことが何よりも嬉しかったと同時に、次世代を生きる子どもたちの健やかな心を育んでもらうために私ができることがあれば、最大限の協力をさせていただこうと気持ちを新たにした夜でした。
「ストレス」という言葉にはネガティブなイメージがあるため、このような講演会をしたときには否定的なリアクションをされて、気持ちが萎えることも多々あります。でも、今回の講演会では、仕事のことに留まることなく様々な生活の状況に照らし合わせながら、参加されていた多くの方が、ストレスマネジメントを身近に、そして、自分事として考えてくださっていることを肌で感じることができました。
このような貴重な機会を与えてくださった（株）宮川建設様に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました！
