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合格しました!(第1回公認心理師国家試験合格記)

札幌市中央区大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。

本来は2018年9月9日に開催が予定されていた第一回公認心理師試験(国家試験)は、皆さんご存知のとおり、胆振東部地震の影響により、北海道地区での試験のみが延期となりました。その追加試験が開催されたのは、年の暮れが迫ってきている12月16日。フィラデルフィア出張から戻って来るのが12月14日で、北海道に戻ってこようと思えば戻ってこれなくもなかったのですが、この時期の天気(雪)で飛行機が飛ばない可能性も考えて、思い切って東京で受験することにしました。

その合格発表が本日の14時。インターネット上で、合格者の受験番号が公開されました。14時まで何だかソワソワして落ち着かず、14時直前は口から心臓が飛び出しそうなほどドキドキしてました(案外…というか、相当な小心者です)。

結果は…
ありました、ありました、私の受験番号!!おかげさまで、無事合格することができました!!やったーー、嬉しい!!

勉強のためのまとまった時間を確保することが難しく、正直、自信がありませんでした。ただ、「可能な限りのベストを尽くすこと」そして、「例え不合格だったとしても、来年以降も受験のチャンスはあるのだから悲観的にならないこと」というこの2点を、不安になった際には常に自分に言い聞かせて、試験までの日を過ごしました。最初からパーフェクトを目指そうとしなかったのが、案外良かったのかも知れません。

今回は合格発表だけでなく、問題の回答も公開されたので、一通り自分でも採点してみました。受験者や某予備校の講師の間では「9月の試験より難易度が上がった」と言われていて、私も同じような感想を抱いていましたが、助けになったのは、やはり札幌医大で仕事をしていたときの経験。

例えば…なのですが、
この事例問題なんかは、この男性が抱えている強迫性障害(OCD)という問題は、不安障害の一種として捉えられるものの、薬物としては抗不安薬よりは、抗うつ薬の一種であるSSRIが効く…というのは、札幌医大でドクターたちと一緒に仕事をし、薬の勉強も一通りさせてもらい、外来でこのお薬を飲んだ患者さんの状態が軽快しているのを目にした経験があるからこそ自信をもって解答できたと思います。

大脳生理学的機能については、カナダの大学留学時代に「ひつじの脳」を解剖した経験が役に立ったように思います。というのも、解剖しながら、どこの部位がどんな機能をしているかを繋げて考えることができたので。そして、この辺りの知識についても、札幌医大時代に症例などを通して実際的な学びができたことで、記憶に定着していることを実感しました。

当時は若かったこともあって、「こんなの覚えて、何になるの!?」と思ったりもしていました(生意気な若造でした…苦笑)が、点と点がこうやって線になるのだということを実感すると、人生に無駄なことはひとつもないのだと思います。

40歳を過ぎての試験勉強は、自身の記憶力の低下との闘いでしたが、自分の長所や短所を改めて把握することができたり、もう一度初心に戻って学びを深めることができたりしたことが経験としては大きかったと思いますし、この経験を日常の臨床にもしっかりと落とし込み、より多くの人の力になれるよう更なる精進を重ねていきたいと思います。

なにはともあれ、合格することができてホッと一安心です。

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臨床心理士  向 裕加

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