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CBTのワークショップから戻りました!

札幌市中央区大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。長らくお休みをいただいておりましたが、本日から営業を再開しております。

今回はお休みをいただいて、認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy:CBT)のメッカであるベック研究所で12月10日〜12日まで開催された『CBT for Anxiety(不安のためのCBT)』というワークショップに参加してきました。40名ほどの受講生の大半はアメリカに住んでいる人たちでしたが、私の他にもカナダやイギリス、イタリアやブラジル、そして、一番遠方は南アフリカからの参加者もいるという国際色溢れるワークショップとなりました。
この写真の前方真ん中の左側の男性が、CBTの創始者である有名なアーロン・ベック先生。御年97歳!車椅子に座っていらっしゃいますが、頭はキレッキレで、まだまだ現役!この日、私たちの前でライブでロールプレイをしてくださったのですが、温かみがあって優しさに満ち溢れる応対でありながら、非常にキレのある内容で、その絶妙なバランスがとても素晴らしかったです。神業とは、まさにこのこと!本家本元を目の前にして、並ならぬパワーを感じました。

実際のワークショップは、ベック博士の弟子でもあるAmy Wenzel博士が担当。

ものすごーくエネルギッシュで、パワフルな彼女のトークはフルスロットル(つまり、早口)!言ってることがわからないということはありませんでしたが、なんせ早口なもんで、与えられる情報量が半端ないのです。ついていくのが精一杯!彼女の話はとても興味深く、加えて、ユーモアセンスも抜群なのでグッと引き込まれてしまうほど魅力的なのですが、与えられた情報を落とし込むのが追いつかない!初日が終わったとき、その情報量の多さに圧倒されてグッタリしていたのですが、同じホテルに泊まるアメリカ人受講生とホテルに戻る途中に、「いやー、面白かったけど、たくさんの情報量でグッタリ疲れちゃったわ、私…」と愚痴をこぼすと、彼も「僕もだよー!圧倒されちゃったよね、彼女のパワフルさにはさ!」と言っていて、ちょっとホッとしました(笑)。

更にビックリしちゃうのは、Amyは8:45〜16:00まであったワークショップで講師を務めたあと、クライエントとセラピーをするために自分のオフィスに戻って行ってしまったということ。いやー、一流と呼ばれる人たちは、エネルギー量も一流なんだ!と感心してしまいました。でも、彼女を見ていたら、彼女自身もセラピーをするのが楽しくて仕方がないようでしたし、彼女の話から察するに、クライエントも彼女とのセラピーを楽しみにしているようでした。きっと、彼女にとって、セラピストとしての仕事は天職なんだろうな〜と感じました。

ベック博士にしろ、Amyにしろ、「こんな臨床家になりたいな」と思えるような情熱的な臨床家に直接会えて、同じ空気を吸うことができたという、またとない貴重な体験ができたことを光栄に思っています。また、全米、そして、世界中から集まってきていた学びの仲間たちと、CBTのことだけではなく、メンタルヘルスのことやセラピーについて、そして、仕事/専門職のあり方や独立開業の社会的文化的な違いについてなど、多面的なディスカッションをすることができたことも収穫のひとつです。ワークショップが始まる直前はとても不安で、「どうして、私、こんなところまで来ちゃったんだろう?」と一瞬後悔をしましたが、最終的には「来て本当に良かった!」と心の底からそう思える充実した3日間となりました。

研究所がダウンタウンから離れていたこと、そして、ワークショップも盛りだくさんで、ゆっくり観光する時間もなかったのですが、フィラデルフィア入りした日の午後は、フィラデルフィア郊外の街に駐在している高校の先輩がアテンドしてくださって、駆け足でフィラデルフィア観光してきました!行きたかったフィラデルフィア美術館の階段。地元では『Rocky Step(ロッキーの階段)』と呼ばれていました。先輩と一緒にここを駆け上がったのですが、しばらく走っていないせいもあってゼーハーゼーハー。途中、アメリカ人に"Man, you are gonna lose!(おいおい、負けちゃうぜ!)"を発破をかけられたものの、ロッキーみたいには駆け上がれませんでした。最上段には、ロッキーがガッツポーズしたところに足跡が残されていました。そこから見たフィラデルフィアのダウンタウン方面の景色も素敵でしたよー!
そして、お約束のロッキー銅像の前で写真をパチリ。並ぶのが大嫌いな私ですが、実はここにたどり着くまで、並びました(笑)。並んでいる後ろの人が写真を撮ってあげる…というシステムが自然に成り立っていて、お互いのカメラ(大抵はiPhone)を後ろの人に渡してお願いして写真を撮ってもらいました。この日はめちゃくちゃ寒かったのですが、マッチョな白人の若い男子3人ほどが、上半身裸になって写真を撮ってました。ロッキーのマッチョな体にも負けないくらいなマッチョな上半身でしたけど、寒そうでした(笑)。

昔はそうでもなかった時差ボケですが、年と共に適応力が落ちてきているのか、全然克服できず、今も眠たい目をこすりながらブログを書いています。身体が戻ってくるまで少し時間がかかりそうですが、少しずつフィラデルフィアで学んだことをセッションに反映できるよう、自分自身を整えていこうと思っています。

長いお休みで、クライエントの皆さんにはご迷惑をおかけしましたが、おかげさまで実り多き研修となりました。この経験をセッションに活用して、皆さんの生活や人生がより良いものとなるよう努力してまいりたいと思っております。ご協力とご理解、誠にありがとうございました!

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カウンセリングオフィス プログレス
臨床心理士  向 裕加

【12月のお休み】
12/23(日)、12/24(月)
12/30(日)、12/31(月)年内の最終営業日は12/29(土)とさせていただきます。
なお、年明けは1月4日(金)から営業を開始いたします。

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