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人事院北海道事務局で研修をさせていただきました!

札幌市中央区大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向です。

先日、こちらで研修会をさせていただきました。
人事院北海道事務局です。「苦情相談担当官研修」といささか厳しそう(笑)な印象ですよね。内容はこんな感じでした。
ハラスメントなどの相談を担当される方に向け、日々の相談業務に活かせるようなカウンセリングの基本となる知識や態度・技法などを知っていただくことを意識して構成してみました。

午後1時〜5時までの4時間という長丁場の研修は初めてのこと。大学で90分×2コマ=3時間という講義を担当したことは過去にありましたが、時間の感覚がイメージできずに盛り込み過ぎてしまいました。その結果、後半は駆け足になってしまいましたが、グループでの複数のワークを通して体験的に学んでいただきました。

私も参加者の方も、初めて顔を合わせる人がほとんどだった中、若干重たいシリアスなテーマを扱いつつも、和気藹々と和やかな雰囲気の中で研修をすることができて、講師として、私自身も楽しく研修をさせていただきました。

このような貴重な機会を与えてくださった人事院北海道事務局の方に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました!

職場におけるハラスメントについては、社会的な関心と高まりとともに対策に積極的に乗り出す組織と、未だに認識不足なために、対策や対応に遅れをとる組織の両極端になっている印象があります。私のビジネスの師匠である高田稔先生は、たくさんの組織をみてきていて「ヒト」の大切さをいつも強調しておられ、「ヒト」を大事にできない企業や組織はこれからの時代を生き残れないとさえ断言しています。ハラスメント対策は、その「ヒト」を大事にすることのひとつ。その対策に遅れをとるということは、その企業なり組織なりの衰退の加速化させる要因となり得るので、看過できない問題だと思います。

たまたまなのですが、本日お越しになったクライエントとセッションを進めていたところ、背景にあるハラスメントの問題が浮き彫りになってきました。クライエントの方は、自分に問題がある、自分が変わらなければならない…とご自身を責められておられましたが、「それは、あまりにもひどい!」と話を聴いている私でさえも怒りで体が震えてしまうほどのハラスメントが横行していることが判明。ただ、クライエントの方でさえも、それが「ハラスメントだ」という認識がなかったために、ご自身を過剰に責められていたようです。

そう考えると、やはり「ハラスメント」の認識とハラスメントは決して他人事ではないことを広く多くの人に向けて啓蒙していくことは必要不可欠なことであり、また、企業や組織内に、相談できる環境を整備していくことも大事なことだと思いました。ハラスメントの問題に熱心に取り組んでおられる社会保険労務士の先生が身近にいるので、それぞれの専門性を活かしながら、この問題に一緒に取り組んでいきたいと思っています。

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臨床心理士  向 裕加

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