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マインドフル セルフ コンパッション

札幌市中央区大通にあるカウンセリングオフィスプログレスの向 裕加です。

11月9日〜14日まで、京都の比叡山の麓にある関西セミナーハウスで開催された『マインドフル セルフ コンパッション』のワークショップを受講してきました。
これは関西セミナーハウスでみた紅葉。観光客で賑わっている京都ですが、このセミナーハウスは自然に囲まれていて、静寂さが漂う勉強にはもってこいの環境でした。

このマインドフル セルフ コンパッション(MSC)のプログラムは、「マインドフルネスを土台に、既に私たちの心の中に内包されている自分自身に対する思いやり(self compassion)のスキルを育むために開発されたプログラムです。

今回は、このプログラムの創始者のひとりであるハーバード大学精神科教室の臨床心理士クリス・ガーマー博士と日本で唯一のMSCトレーナーである京都大学医学研究科の臨床心理士である岸本早苗さんが講師という豪華なキャスティング!非常に贅沢なひとときを過ごさせていただきました。講師のクリスと。
クリスも早苗さんもハーバード大学出身という超がつくくらいのエリートですが、とても優しく、ユーモアのセンスや包容力があって、そして、誰に対しても平等に接してくれるというとても素敵なお人柄。ワークショップの参加者は、ほぼほぼ「はじめまして」のばかりの人たちでしたが、この2人のおかげで、安心して自分と向き合ったり、他の参加者の方たちと交流を深めたりすることができました。臨床家としてだけではなく、1人の人間として見習いたいクオリティをたくさんもっているクリスと早苗さんに出会うことができたのも、このワークショップに参加したボーナスでしたよ!

このワークショップに参加して、みなさんとシェアしたいことはたくさんあるのですが、あまりにもたくさんあるので、少々お時間がかかりそう(汗)。本日は、クリスが紹介してくれた『Japanese Bowl』という曲をみなさんにもご紹介したいと思います。

これは、日本の「金継ぎ」の技術をテーマに作詞されたものです。

古い日本のお椀は、ヒビが入ったり、割れたりしても、それを隠すことはない。金継ぎという技術を施すことで、割れたところも金でむしろ輝きが増す。収集家の目には、金継ぎをされた器の方が美しく、価値があるものとして映る。私も、そんな日本のお椀のような存在だ…というような内容なんですよね。

誰にでもヒビが入ることがあるし、壊れてしまうこともある。でも、それをつなぎ合わせたときに、そこには新たな価値が生まれるし、美しくもなる。だから、傷は隠さなくても良い。

曲は穏やかで静かながらも、そんな強いメッセージを私たちに送ってくれているような気持ちになりました。

ありのままを受け容れる…ってことは頭では理解できても、正直なところ、ピンときていなかったのですよね。でも、ようやくここにきて「こういうことなのかな?」という感覚を得ることができたように感じます。恐らく、それはMSCを通して、自身に対するコンパッションを持ちながら、マインドフルに受け容れる力が備わってきたから。

この『Japanese Bowl』という曲のように、静かながらもパワフルなMSCの学び。自分自身のためにも、クライエントのためにも、この学びを継続させ、深めていきたいと思っています。

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臨床心理士  向 裕加

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