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こころだって怪我をする!

札幌市中央区大通にあるカウンセリングオフィス プログレスです。

臨時休校になっていた札幌市内の小中学校の多くも、通常通りに戻ってきてるようですね。私たち大人がいつもとは異った災害を経験して不安や緊張を示しているように、子どもたちも様々なストレス反応を示します。しかしながら、心がまだまだ発達途上にある子どもたちは、大人とは異ったストレス反応を示すことがあるので要注意です!

自分の年齢よりも幼いような行動、いわゆる「赤ちゃん返り」、を示す子もいれば、現実とはかけ離れた言動を発する子どももいます。また、イライラから破壊的な行動をとったり、「地震」や「土砂崩れ」などを遊びの中で再現したりする子どももいるかも知れません。泣きじゃくる子もいれば、「僕/私は大丈夫!」と過剰に明るく振る舞ったり、黙り込んでしまう子どももいるでしょう。

いずれの反応も、子どもは子どもなりに、このような非日常的な体験を必死で乗り越えようとしている表れです。高いところからジャンプした衝撃で怪我をするのと同じように、このような災害を経験したら「こころだって怪我をする」のはごくごく自然なこと。ですから、周りの大人が過剰に反応するのではなく、彼らの心に寄り添いつつ、安全と安心を確保した上で、彼らの言葉に耳を傾け、ゆっくりと見守る姿勢を確保できるのが理想的。ただし、子どもたちは大人のように言葉で十分に表現できないことも多いので、そんなときは無理に話させないよう気をつけてくださいね。

どのようなストレス反応を示すかは、個人によって異なるため、一概に「これだ!」という症状を示すことはできないのですが、近くでいつも見ている大人が「いつもと、ちょっと違うかも…」と思ったら、その感覚は正しいと思います。気になることがあったり、どのように対処して良いかわからずに困ったら、札幌市内にはスクールカウンセラーが各学校に配置されているので、お子さんが通われている学校のスクールカウンセラーに相談してみると安心できるかもしれません。

世界保健機構(WHO)は、災害などの緊急時における心のケアの対応の仕方を「子どものための心理的応急処置(Psychological First Aid for Children)」にまとめています。この中では、年代に応じた子どもたちが示す一般的なストレス反応にも触れられており、参考になる情報もたくさんありますので、お子さんがいらっしゃる方は、一度、目を通しておくことをオススメします。知っていると知らないでは、雲泥の差がありますからね!残念ながら、当オフィスでは子どもを対象としたカウンセリングは実施しておりませんが、子どもをケアする上で重要な役割を果たす保護者の方たちのサポートは可能です!今回の地震でご自身の「こころが怪我しちゃったかも?」と感じておられる保護者の方がいらっしゃったら、お気軽にご相談ください。大切な子どもさんを守るためにも、ご自身のケアは不可欠ですよ。

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カウンセリングオフィス プログレス
臨床心理士  向 裕加

 
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