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3年目のスタートです!

札幌市中央区にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。

GWが終わり、当オフィスも今日から営業を再開しています。先週はお休みをいただいて、東京のお茶の水女子大学で開催されたエモーション・フォーカスト・セラピー(Emotion Focused Therapy: EFT)のトレーニングを受講してきました。

10:00〜18:00、そして、4日間にわたる長時間のトレーニングはハードなもので、頭がパンパンになるほどでしたが、とても中味の濃い充実した時間で、終わってみたらあっという間の時間でした。全国から集まった良い学びの仲間たちとの出会いにも恵まれ、終わって札幌に戻ってくるのが「寂しい」と思えたほどでした。私の隣りの女性が、今回の講師、Rhonda Goldman先生。現在のお住まいはアメリカのシカゴなのですが、元々は私の出身大学があるカナダバンクーバーの出身です。

講師としのロンダ先生は、ちょっぴり早口でテキパキとした感じの口調でお話しされる方なのですが、一旦、セラピストのモードに入ると、その語り口はとても柔らかく穏やかで、その場が一瞬にして彼女の暖かさに包まれるような雰囲気になってしまいます。

"Client is an expert of him/herself”(クライエントは、自身の専門家である)

セラピストの意見というのはひとつの可能性でしかなく、それがクライエントにとってしっくりこないものであれば、それを通そうとするのではなく、しっくりする何かを一緒に探索(explore)するのがセラピストの役目であるとおっしゃっていたのが印象的でした。

セラピーが表面的になってしまうのは、クライエントが自身の専門家であることをセラピストが忘れてしまい、自らが「専門家」としてリードしてしまうサイン。いかに、クライエントが自身の一番の専門家であることをセラピストが信頼し、クライエントに寄り添いながら、彼らが体験している感情にアクセスできるようサポートをするのか?が大切なことだと改めて実感しました。

そのために欠かせないものが”共感(empathy)”であることを何度も何度もロンダ先生は強調されていましたが、当たり前のことを当たり前のこととしてするのって、思いの外難しいんですよね〜!臨床の現場に出て15年以上の月日が経っていますが、もう一度、基本に立ち返る大切なきっかけを作っていただけたと思いました。

そんな貴重な機会を作ってくださったのが、こちらのお方。
お茶の水女子大学の准教授、岩壁 茂先生です。

私が通っていた大学院で2000年から2004年まで教えておられました。私は先生の講義を直接受講する機会はなかったのですが、ケースカンファレンスなどで指導していただくことがありました。岩壁先生と私は大学こそ違えど、同じ時期にカナダの大学で勉強をしていたという共通点があったおかげで、先生にはよくしていただきました。岩壁先生が札幌を離れてから長くなりますが、時々、学会や研修会でお見かけするときは、いつも声を掛けてくださります。今回も「遠くから、わざわざありがとう!」と声を掛けてくださりましたが、このような貴重な機会を作ってくださったことに、こちらこそ、感謝の気持ちでいっぱいです。

このようなとても充実したトレーニングの最終日は、奇しくも、当オフィスの2周年の記念日でした。私が得た学びをクライエントに還元していくのが私の使命。そうして、よりよく生きることができる人が、ひとりでもふたりでも世の中に増えていくことができたら、周りに人もハッピーになるはず。私のプログレスはクライエントのプログレスであり、クライエントのプログレスは広い意味での社会のプログレスへと繋がっていくはず。

小さな一歩かもしれませんが、よりよい明日に向けてクライエントと共に前に進んでいくことができるよう、3年目の1年も私らしく頑張っていきたいと思っています。質の高いカウンセリングを提供することができるよう、自己研鑽を積んでいきたいと思っています。

3年目に突入したカウンセリングプログレスを、今後ともよろしくお願いします!

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臨床心理士  向 裕加

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