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カウンセリングで培う「セルフマネジメント」

札幌市中央区大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。

先週は2月27日〜3月2日までの4日間、臨時でお休みをいただいておりました。実は2月26日から3月2日までの5日間、江別の北翔大学で開催されていた公認心理師現任者講習会に参加していたんですよね。北翔大学は、私の前の職場である札幌学院大学の隣りの大学なので、私にとって、エリア的には馴染み深いエリアだったはずなのですが、約2年もの間遠ざかっていると、大学に到着するまでが結構大変だったことに気づかされます。特に3月1日はかなりの大雪で、駅まで道なき道(↑)を歩く…という苦行の末に駅にたどり着くも、札幌駅構内で電車と電線が接触し火花が飛んだため、全線運休になる…という悲しい結末が待っておりました。色んなハプニングがあった現任者講習会でしたが、無事に修了して、こちらを頂戴いたしました。
現任者講習会の修了書は、あくまでも「公認心理師の国家試験を受ける資格がありますよ〜」というだけのもの。9月9日にある国試に向けて、まだまだ勉強は続きます。クライエントさんに折角お休みをいただいて受講した講習会なので、国試に合格するのはもちろんのこと、学んだことをクライエントさんたちとのセッションにも積極的に反映させていかなければならない、と改めて思いました。土曜日から営業は再開していますが、3月もどうぞよろしくお願いいたします!

今朝、Facebookのタイムラインを斜め読みしていたら、私の好きな地元の手作り石鹸の会社の経営者さんがシェアしていた記事が目に留まりました。タイトルは『ドラッカースクールで学んだ「一人称」で語ることの大切さ』。

ドラッカースクールとは、マネジメントの父と言われるピーター・ドラッカーが設立したカルフォルニアにあるビジネススクールのこと。なので、タイトルだけ見ると「ビジネスなんてしてないし、経営なんかは自分には縁のない世界だから関係ない」と思ってしまいがちですが、ちゃんと読んでみると「より良く生きるためのヒント」や「カウンセリングに通づる考え」がところどころに散りばめられていて、私個人的には面白い記事だと思いました。

”変化が激しいこの状況において、「自分の軸を持ちながら自分ごとで物事を進めている人」と「軸がなく(もしくは他人軸で生きている)受け身な人」のどちらが強くしなやかさをもって成果を上げられるかというと、断然前者であり、40歳を過ぎて海外に初めて住み日本と世界のギャップをまざまざと見せつけられ、「このままだと日本はやばい…」とリアルに危機感を持った”

…とは、この記事の執筆者である稲墻 聡一郎さんが、ドラッカースクールに行って感じたことなのですが、これは、ある意味、当然かな?と個人的には思ったりもします。

というのも、日本では、幼い頃から「みんなで一緒に、仲良く遊びましょう」「大人の言うことをよく聞きましょう」と「他者に合わせること」や「与えられたものを素直に受け入れること」を求められているのですから、「自分とは何者か?」「自分は何がしたいのか?」という本質的な問いを投げかけられる機会がそうそうあるわけもなく、「軸がなく(もしくは他人の軸で生きている)受け身な人」が多くなるのも無理もありません。カウンセリングという場面で遭遇するクライエントには、このようなタイプの人たちが非常に多く見受けられます。

「対人関係を良くしたい」
「よりよく生きたい」
「前向きに生きる方法を知りたい」

カウンセリングを求める理由は、実にさまざまですが、彼らの多くに共通しているのは「どうすれば良いのか?」という”方法”をカウンセリングに求めがちという点です。カウンセラーが「こうしてみたらどうですか?」とアドバイスや助言を提示することは、結局のところ、受け身的な姿勢を助長するだけ。場合によっては、受け身を通り越して、依存的な態度すら生み出してしまうこともあります。クライエントが依存的になったらカウンセラーの懐は潤うかもしれませんが、クライエントのためには決してなりませんよね?

「自分とは何者か?」
「自分は、何をしたいのか?」
「自分は、どう生きていきたいのか?」
「自分の持ちうる才能とは?強さとは?」

自分自身を知り、深く理解することなくしては、これらの質問に答えることはできません。しかも、これらの「本質的な質問」に答えていくこと、そして、その答えを行動に移していくことは、簡単なことではありません。だからこそ、客観的な視点を持って、自分の鏡となってくれ、また、伴走者のようにサポートを促してくれるカウンセラーという第三者的な存在が必要なのです。

”変化が激しい世の中で重要なのは「セルフマネジメント」だ。自分自身を深く理解すること、自分というリソースを使ってどのように成果を上げるかを体得することが大事である。”

これは、ビジネスだけではなく、「生きること」全般に言えること。時間がかかるので、一見遠回りに見えるかもしれませんが、実は、自分自身を深く理解することが「よりよく生きる」ことへの近道だったりします。

カウンセリングで培う「セルフマネジメント」。自分の人生の舵を取る力を身につけることができたなら、きっと今とは違う可能性に満ち溢れた景色を見ることができるはずです。

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臨床心理士  向 裕加

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