大阪マラソン2017 完走記
札幌市中央区大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。
先週末の11月25日（土）は臨時休業とさせていただき、大阪に行ってきました。
実は、翌日の11月26日（日）に開催された大阪マラソンに当選していて、5年ぶりに参加してきました。5年前の大阪マラソンは私が初めてフルマラソンにチャレンジした大会だったのですが、最後尾からスタートしたため、スタートラインを切るまでに30分以上かかり、しかもスタートするまで1時間ほど寒い中待たされていたため身体がすっかり冷え切ってしまい、スタートラインを過ぎてからトイレに行ったところ、5kmの関門に間に合わなかった…という苦〜い思い出があるんですよね。そんなことがあったので「二度と大阪マラソンなんかに出るもんか！」と思っていた時期もありましたが、少しずつ私の気持ちも変化して「やっぱり、あの悔しさを払拭したい！」とエントリーを試みるも、ずっと落選続き。今年、ようやくリベンジのチャンスを手に入れました。
楽しみにしていた一方で、3週間前に走ったのを最後に全く練習ができずじまいで本番を迎えることになり、フルマラソンを走る緊張感や実感を持てずに当日を迎えることになりました。8月の北海道マラソンも完走できたし、その後もちょくちょく20km以上の練習をすることができていたし、何より制限時間が7時間とゆるめの大会なので、「歩いてでも完走できるだろう！」と楽観的になっていたのですが、ところがどっこい。フルマラソンは、そんなに甘いもんじゃない！今まで一番辛いレースを強いられることとなりました。
結果的には5時間以内で走ることができたのですが、10km過ぎて左膝に違和感が出てきて、思うように力が入らないという状態になってしまいました。これは全く想定外だったので、ちょっと動揺してしまいました。「気のせいかな？」と思いながら走り続けましたが、膝の調子は改善はせず、15km前に薬を飲むことに。「まだ1/3も走ってないのに、これからどうなるんだろう？」と不安がつきまといました。
前回5km関門でバスに収容されたとき、バスに乗ることが悔しくて悔しくてたまらなかったのですが、今回は自らバスに乗り込もうとすることも真剣に考えました。が、タイムは気にせず、とりあえず次の給水所まで走って、ストレッチをしてから走る…という作戦に変更して、行けるところまで行ってみることにしました。
大阪マラソンは、32.5km地点にある「まいどエイド」という有名なエイドがあります。大阪市内の商店街のお店が集まって、給食を出してくれるんですよ！バラエティに富んだ食べ物があることで有名で、タイムを気にしないなら、ここで楽しんじゃえー！と思って、結構な時間、ここで過ごしました（笑）。私がここで食べたのは、きゅうりアイス（冷えたきゅうりの浅漬け）、おやついなり、たこ焼き、冷やしパイナップル、サーターアンダギー。結構食べてますね（笑）。
大阪マラソンは他の箇所でも給食が充実していて、まいどエイド以外でも、スポーツ羊羹、大阪銘菓の大阪プチバナナや月化粧、そして、アンパンもいただきました。私設エイドでも、みかんやチョコレートをご馳走になりましたよ〜。こうやってブログにアップしてみると、私、食べてばかりですね（笑）。こんなに食べて走ったレースは初めてですが、走ると直ぐにお腹が減っちゃう私にとっては、非常にありがたかったです。
半分過ぎた頃にあった給水所で、お水を飲みながら脇に寄ってストレッチをしていたとき、ボランティアのおじさんに「大変ですね〜。ありがとうございます」と声を掛けたところ、そのおじさんは「あんたの方が大変やろ。頑張ってな。一歩踏み出したら、その分だけゴールに近くなるから頑張りや〜！応援してるで〜！」と言ってくれました。脚の調子が芳しくなくて「完走できないかもしれない」と不安を抱えながら走っていた私にとって、おじさんの言葉が無性に心に響きました。というのも、おじさんの言ってるとおり、一歩を踏み出さなければゴールには近づけないし、「完走できないかもしれない」という不安に囚われたままだから。あのタイミングで、あのおじさんにそう言ってもらえなかったら、バスに乗っちゃっていたかも知れません。
まいどエイドを過ぎてちょっとした辺りで、森脇健児さんに会ってハイタッチ！元気をもらって走っていたら、知り合いのランナーさんが沿道で応援しているところにバッタリ遭遇！大阪マラソンは沿道の応援が途絶えることがないくらいたくさんの人が応援してくれているのですが、知り合いに、しかも、アウェイの大会で偶然に会えるというのは、本当にテンションが上がりますね〜！そして、大阪のお友達も応援に来てくれていたのですが、細かい打合せはほぼ０だったことに加えて、応援の人の数の多さを考えたら、「会えるのは無理かな〜」と諦めていたところに、彼女の姿が目に飛び込んできました！！「K子ちゃーん！！！」と叫び、彼女に近寄っていこうとしたとき、彼女に会えたことがとてつもなく嬉しくて、そして、知っている顔を見て少しホッとしたせいか、思わず泣いてしまいました。
（そのときに彼女が撮ってくれた写真がこれ）
序盤から思うように走れずに不安がいっぱいで辛い42.195kmという長旅でしたが、大阪の街とそこに住む人たちの人情味に溢れる温かさのおかげで、無事にフィニッシュラインを踏むことができました。
タイムはセカンドワーストを更新してしまうという不甲斐ない結果ではありましたが、5年前のリベンジを果たすことができたこと、そして、不安を抱えながらも、諦めず一歩一歩脚を前に進めた結果の完走は、何よりも嬉しかったです。フルマラソンはこれで8回目の完走となりましたが、何度走っても、新しい自分との出会いや学びがあるフルマラソンは、辛いけど、止められそうにもありません。ドMな自分にも、ますます磨きがかかりそうです（笑）。
臨時でお休みをいただき、ご迷惑をおかけしましたが、このような貴重な経験をさせていただけたことに感謝です。ありがとうございます！
カウンセリングオフィス プログレス
臨床心理士 向 裕加
