「男らしく」に縛られないで！
札幌市中央区大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。
今朝起きて窓の外みたら、また辺り一面は真っ白。夜中に雪が降ったんですね〜。昨日は少し暖かくて雪は溶けていましたが、今日はまた寒さが戻って雪が降っているところを見ると、今年はこれが根雪になってしまうのでしょうか？ようやく終わった大規模修繕工事で我が家のサッシは全交換になり、去年よりは格段に室内が暖かくなったのですが、とうとう暖房を点火。というのも、こんな光景を目にすることが多くなったから。
「猫はこたつで丸くなる〜♪」という歌詞が童謡にもある通り、我が家のニャンコたちも寒さのせいかベッドの上で丸まることが多くなりました。甘やかしたくはないのですが、何となく寒いのを我慢させるのは可哀想！と思ってしまって…（苦笑）。はい、完全なる親バカです。
さて、今朝、こんな記事をインターネットで見かけました。
『ミシェル・オバマ夫人の「バラクはもっと友達を作るべき」発言に込められた深い意味。』
詳細はこの記事を読んでいただきたいのですが、ミシェル・オバマ夫人が言いたかったのは、ザックリとこういうことだったようです。
“社会の性的規範は、女性だけでなく男性を苦しめていることがあります。男の人は「男らしく」「たくましく」なるように育てられる傾向が強いので、あまり人に頼ろうとせずに全部抱え込んでしまうのです。
男の人も、もっと自分の弱みを出して、繊細さを隠さず、人に頼っても良いのではないでしょうか。性的な規範に縛られない社会をつくることは、男性にとっても生きやすい社会をつくることではないでしょうか。”
男性の皆さん、ちょっと胸がチクリと痛みませんでしたか？
自分の弱みを出すことに抵抗のある男性は、結構多いです。当オフィスのクライエントも9割方女性で、男性のクライエントは1割程度。やはり、男性の方が自分の悩みや問題、弱さなどを他人に話すのを躊躇してしまうようですね。
男性だったら、誰でも「男の子だから泣くんじゃない！」「男なんだから、グチグチ言わないの！」などと言われたことはあるのではないんでしょうか？そう言われて育ったら、泣きたくても泣けないし、愚痴りたくても愚痴れないのも、しょうがないといえばしょうがないですよね。
でも、男性だって女性だって、泣きたくなることはありますし、愚痴りたくなることだってあるんです。これは、誰にしも起こりうる当然のこと。それを「男だから」「女だから」と社会が勝手に作り上げた性的規範によって、自分だけではなく他人をも縛ろうとするから、息苦しさが生じてしまうのではないでしょうか？
とは言え、長年、他人に弱みや繊細なところを見せず、できるだけ人を頼らずに生きてきた人にとって、急に自分を変えることは難しいものですが、そういうときにこそ、カウンセリングを利用してみて欲しく思います。
友人や知り合いに悩みを打ち明けたり、弱さをさらけ出したりするのに抵抗があるのは、「どう思われるだろうか？嫌われたりしないだろうか？情けない奴だと思われないだろうか？」という不安が生じるから。何らかの評価が下される可能性があると、言いたくても言い出せないという人も多いのではないかと思います。また、「話したことが他に誰かに伝わってしまうのではないか？」という不安もつきまとうこともあるでしょう。
そういう意味では、カウンセリングという場は安全性が確保されています。というのも、カウンセリングはクライエントにダメ出しをするなどの評価を下したりする場ではありませんし、カウンセラーには守秘義務がありますから、カウンセリングの中で話されたことが口外される心配もありません。
また、カウンセリングを通して「人に話すこと」や「人を頼ること」の良さを確認することができれば、それは日常生活の中でトライしてみよう！という気持ちも湧いてきて、実際に行動に移すこともできるようになってくるものです。そうすることで、徐々に「人に話すこと」や「人を頼ること」が日常生活の中でも自然にできるようになることも期待できますし、息苦しさや生きづらさも緩和されることと思います。
今回は男性中心にお話をさせていただきましたが、いわゆる、男性と肩を並べて働く「キャリアウーマン」と言われる女性も、このようなタイプの方が多く見受けられるので、男性に限った話ではありませんよ〜。少しでも今日の記事を読んで心当たりのある方は、是非ともカウンセリングを受けて後のスッキリ感を味わってみて下さい。
カウンセリングオフィス プログレス
臨床心理士 向 裕加
