「こんな小さなことで悩んでいるだなんて…」というあなたへ
札幌市中央区大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。
今日の早朝はすごい強風が吹き荒れていましたね〜!「もしかしたら、飛行機が飛ばないのでは!?」と福岡マラソンに出走予定のラン仲間は心配していたのですが、無事に福岡に向かうことができたようです。良かった!鉛色の空ですが、今朝、我が家からは大きな弧を描いた虹を見ることができました。朝からこんな虹を見ることができて、ラッキーな気持ちになりましたよ〜。
虹を見るだけで幸せな気持ちになれる私もいれば、虹を見ただけでは幸せな気分にはなれない人もいます。また、どちらが幸せな人か?ということも、わからないもの。
このように幸せが他人とのそれと比較することができなかったり、優劣をつけることができないと同じように、人の「痛み」や「不幸」、「苦痛」も比較したり、序列化したりすることはできません。
それなのにもかかわらず、「世の中には大変な問題を抱えて我慢している人や苦労している人がたくさんいるのに、我慢できないあなたは『わがまま』であり『不謹慎』、『弱い』人間だ」という比較と序列化は、ネット上やちょっとした世間話、また、電車の中の人の眼差しの中に見受けられます。この無言の圧力は、私たちの日常にありふれているのです。
「世の中には、もっと大変なことで頭を抱えている人だっているというのに、こんな些細なことで悩んでいるだなんて情けない。」
カウンセリングにやってきて、そうおっしゃるクライエントは実に多いですし、このようなセリフ(自動思考)が脳裏に浮かぶために、カウンセリングを受けたくても躊躇してしまっている人は少なくありません。
しかし、あなたが感じている痛みや不幸、苦痛を、他者との比較によって貶める必要はありません。なぜならば、これらは極めて個人的な体験であり、「比べれば」という比較や「〜よりまし」「〜より不幸」という序列化は、そもそも不可能なのですから…。
悩みや心の痛みに大小はありません。優劣もありません。あなたが「痛い」「辛い」「大変だ」「不幸だ」と感じている個人的な負の感覚を、誰とも、何とも比較されることなく、そのまま尊重されることは大切なこと。
あなたが直面している悩みや心の痛みに正面から取り組むことを、カウンセリングオフィス プログレスは全力でサポートします。
カウンセリングオフィス プログレス
臨床心理士 向 裕加