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北海道マラソン完走記

札幌市中央区大通にあるカウンセリングオフィスプログレスの向 裕加です。

今朝は不穏なアラームで目を覚まされた方が多いのではないでしょうか?とりあえず、大事にいたらなかった(今のところ)ことは良かったのですが、北海道上空をミサイルが飛んでいたということを考えると、決して他人事ではありませんよね。日頃から危機意識をもって生活することが必要になってくるのだと思いました。

さて、以前にもブログで取り上げさせてもらいましたが、この日曜日、北海道マラソンに参加しました!
結果から申し上げますと…
おかげさまで、無事、制限時間以内に完走することができました!!私がフィニッシュラインを踏んだのは、制限時間5時間の6分半前!かなりギリギリで、タイムは2014年に初めてフルマラソンを完走したときの次に悪いタイムでしたが、今回初めてゴールで涙しました。そのくらいこの完走がとても嬉しく感じられ、私にとっては意味のあるレースでした。

というのも、私が最後にフルマラソンを走ったのは2016年の2月。今回の北海道マラソンは、1年半ぶりのブランクを経ての復帰レースだったのです。

2016年5月に独立し、オフィスを開業。「開業してしまえば、何とかなるだろう」と楽観的に考えていた私ですが、事業を展開するということはそんなに簡単ではないということに気づくまで、そう時間はかかりませんでした。

時間があったのにもかかわらず、ランニングに目を向けることができないくらい気持ちに余裕がない私は、走ることからどんどん遠ざかっていきました。2011年から地道にコンスタントに続けてきたランニング。でも、走らないと体は正直なもので、あっという間に走れなくなってしまい、ちょっと走るだけでも息が上がるほどでした。事業がようやく動き始めてきたのは、年が明けてからのこと。その頃から少しずつ気持ちに余裕が出てきて、雪解けの季節には少しずつ練習量を増やしていけるほどになりました。そんな時期に決めたのが北海道マラソンへの参戦でした。

暑い夏の時期に開催される北海道マラソンは、コースこそはそれほど難しくはないものの、コンディションがかなり苛酷。今年もスタート時から25℃弱あり、レース中、路上の気温は28℃あったと言われています。北海道マラソンでは、42.195kmを走れる走力だけでなく、精神力も鍛えなければなりません。暑さ対策も必須です。数ヶ月間という短い間で完走できるまでの力を取り戻せるか、不安でいっぱいでしたが、私なりにできることをやるのみと考えて、4月のエントリーから練習してきました。

2年前に初めて完走したときと比較しても、全然練習量が足りないままで迎えた8月27日。全く完走できる気がしないまま、スタートラインを踏みました。

「もう、ここまできたら、行けるところまで行くしかない」

そんな気持ちで走り始めた私が、一つだけ心に決めたことがありました。2年前の初参加のとき、周りの雰囲気に飲み込まれて、無意識のうちにいつもよりも速いペースで走っていたのですが、暑さとエネルギー切れから20kmくらいでポッキリと心が折れてしまって、そこからの22kmが非常に辛かったのです。そのときはそれなりの練習を積んでいたので完走できたのですが、今回は完全なる準備不足。「完走のためには、折り返すまでは、絶対に自分のペースを守らなければ!」そう自分に言い聞かせて走り出しました。

とは言え、人間ですから直ぐ周りに流されます(笑)。気づくとオーバーペース!そして、スローダウン。たくさんの人にどんどん抜かされていきます。おいてきぼりを喰らってる感じは、あまり気持ちの良いものではないのですが、「マイペース、マイペース。折り返しまでは、ペースは上げない!粘れ、粘れ!」そう心の中で自分に言い聞かせながら、走りました。

18kmを過ぎたところで、急に脚が重くなって思うように前に進めなかったときは、仲間の言葉を思い出しながら走りました。「キツくなっても粘っていたら、必ず、戻ってくるから。」彼らの言葉を信じて、一歩一歩粘りながら脚を前に運んでいたら、ふと脚が軽くなった瞬間がやってきて、また、軽やかに進めるようになったのです!経験値の高い彼らの言葉を信じて、本当に良かった。感謝しながら、走り続けました。

折り返してからは、コース沿いにたくさんのラン仲間がエイドを出してくれていたので、プチ目標を設定して、「あと2km行けば、◯◯さんに会える!」「あと3km行ったら、◯◯さんのところだ!」と思いながら走りました。知っている人の笑顔、そして、「頑張ってね!」という励ましの言葉。途中で知り合いのランナーにも会っては「頑張ろうね!」と声を掛け合う。マラソンという競技は基本ひとりですが、こうやって仲間たちや全然知らない人たちにも応援されることを考えると、たくさんの人に支えられて成り立つ競技で、本当に感謝の気持ちでいっぱいになります。

周りに流されることなくマイペースをキープして、厳しくなったときは自分の力を信じて粘り、たくさんの人の声や励ましに後押しされてたどり着いた42.195kmの旅のゴールは、開業してからの私の人生の縮図のようでもありました。

2年前より20分以上も遅い、4時間53分30秒でゴール。4年前の初めて走ったフルマラソンの記録の次のセカンドワーストのタイムでのゴールでしたが、私にとってはタイム以上に得たものがたくさんありました。不安を抱えながらのスタートでも、マイペースで、粘りづよく、そして、たくさんの人の力を借りながら前に進めば、ちゃんと自分の足でゴールまでたどり着けることを再確認できたことが、仕事でもランニングでも失いかけていた自信を取り戻すきっかけをつくってくれたように感じました。

フルマラソンの完走は、これで7回目。ゴールをして、初めて涙がでました。そのくらい完走できて嬉しかったです。

人生はマラソンだ!

私がゴールで味わった喜びを、多くのクライエントさんたちにも味わってもらいたい。

そんな願いを込めながら、これからも仕事にランニングに精進していきます!

カウンセリングオフィス プログレス
臨床心理士  向 裕加

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