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笑顔が似合う看護師になるために

札幌市中央区にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。

「落語をきく」ことは、私の趣味のひとつです。先日も、最近売れっ子となってしまった春風亭一之輔師匠の独演会に行ってきました。
キレがあって、ちょっと皮肉めいていて、軽快なリズム感がある一之輔師匠の噺は、とても面白く、あっという間に2時間強という時間が過ぎて行ってしまいました。今をときめく噺家とあって、今年はもう一度札幌で公演をされます。そのチケットが8月1日から発売となるということで、早速、購入したのですが…ひー、「年忘れ」ですよ、「年忘れ」!まだ、夏の真っ只中だというのに、チケットを受け取って「年忘れ」の文字を見た途端、寒くて真っ白になっている札幌の景色が頭の中にイメージされて、ドヨーンと憂鬱な気持ちになりました。

さて、皆さんは、最近の女子高生が将来なりたい職業をご存知でしょうか?

ソニー生命保険が今年の3月下旬に全国の中高生を対象に実施した「中高生が思い描く将来についての意識調査2017」の報告によると、現在の高校生が将来なりたいと思っている職業は以下の通りです。

私の仕事である「臨床心理士」が7位に食い込んでいるのは意外(笑)でしたが、全般的にみると、女子高生の将来なりたい職業は、比較的安定志向であることがうかがえます。

第2位にランクインしているのが「看護師」。国家資格であり、全国どこに行っても働き口に困らない強みがある職業ですよね。また、勤務の形態なども他の職業と比べて幅広いですし、出産や育児などでキャリアにブランクが生じても、比較的、職場復帰しやすい職業であることからも、その人気が伺えます。

その一方で、かなりハイストレスな職業であることも間違いありません。人の生死にかかわることから、他の職業と比べて、責任が大きくのしかかってくる職業でもありますし、そのような精神的なストレスに加えて、身体的な負担もかなり大きい職業でもあります。また、変わってきているのは事実ですが、医療現場は医師をトップとした昔ながらのヒエラルキーが未だに存在しており、職場における人間関係も難しかったりします。

加えて、医療現場で働いた経験と、医療者を育成する医科大学の学生相談室で医者や看護師の卵の学生たちのカウンセリングをした経験から言えることは、医療業界はまだまだ「体育会系」な傾向が強く、未だに「根性論」が横行しているということ。これだけ世の中的にはメンタルヘルスの重要性が謳われているにもかかわらず、メンタルヘルスに偏見を持っている医療従事者は多く、ちょっとでも弱音を吐くと、「お前はメンタルが弱い!」などと切り捨てられてしまうことが多かったのが思い出されます。

そんな状況では、何か悩みや問題を抱えていたとしても、上司や先輩に気軽に相談することはできませんよね。そのような理由からか、当オフィスをご利用くださるクライエントさんの中で看護師さんが占める割合は、結構高かったりします。

当オフィスにいらっしゃる看護師さんたちは、病気や怪我で弱っている患者さんをケアする立場にあるということから、「看護師たるもの、強くあらねばならない!優しくあらねばならない!」と自分に厳しい方が多い印象です。また、「看護師」という職業に就いている人の世間一般のイメージや期待に添うべく、仕事を離れた場面でも、「優しい」「受容的」であろうと、知らず知らずのうちに努力している人も…。

いくら看護師さんとはいえども、所詮は人間ですから、「強くある」にも「優しくある」にも限界があります。しかも、仕事以外でも、そんな風に振舞わなければならないだなんて疲れてしまいますし、ストレスが溜まるのも無理はありません。しかし、患者さんをケアできていても、自分自身を上手にケアできている看護師さんは、極わずかのように思います。

本来ならば、患者さんの命を守ることが看護師の使命であるにもかかわらず、身を粉にして働き、ときとして自分を犠牲にして、自身の命までをも削ってしまうようなことがあれば、本末転倒です。ベストを尽くすためにいつも全力疾走していては、蓄えられたエネルギーが早々に底をついてしまうのは、看護師さんに限らず、人間であれば誰にでも起こりうる当然のこと。であるにもかかわらず、 「そんな自分はダメな人間だ」 「もっと、頑張らなければ!」「私が悪いんだ」と自分を責め続け、生きづらさを感じている看護師さんは、決して少なくありません。そんな生きづらさを抱えながら患者さんと向き合うことは、精神的にもしんどいもの。だからこそ、看護師さんにこそ、自身のストレスマネジメントを積極的に取り入れてほしいのです!

一度、こころのプロである臨床心理士に、まずはご自身の悩みを話してみませんか?スッキリとした気持ちで、イキイキと楽しく働く、笑顔が似合う看護師になれるよう全力でサポートします。

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臨床心理士  向 裕加

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