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働く人のためのこころのセーフティーネット

札幌市中央区大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。

この写真は、先日、オフィス近くの大通公園で撮影したもの。

咲き始めのライラックをカメラに収めました。ここ数日、寒い日が続いているのは、いわゆる「リラ冷え」なのでしょうか?明日から天気も回復して暖かくなるようですが、早くこの写真のような青空の下でライラックの香りに癒されたいものです。

今日の午前中は、市内の某企業様のところへお邪魔してきました。

当オフィスで初めてカウンセリングを受けた方が、「カウンセリングを受けて、とても良かった!」ということで、会社の上役の方とお話しする機会があった際に、「会社でもカウンセリングを受けれるような制度を作ってみたらどうか?」というご提案をして下さったそうです。その提案を受けて、担当者の方から先日ご連絡をいただき、本日、ゆっくりとお話しをさせていただくことができたという訳なのです。本当にありがたいお話です。

相談窓口はあるものの、やはり、総務の上役の方が窓口担当者ということもあり、相談窓口は形だけで、機能はしていない状態にあるというお話しをお伺いしました。これは、この企業様だけに限らず、多くの企業においても同じような問題を抱えています。

内部の人間に相談内容がバレてしまうことを危惧して、窓口があるにもかかわらず相談できずにいる社員さんは多いもの。相談の窓口を外部の専門家に委託することで、相談しやすくなる環境を整えたい。それが、その企業様が希望されていることでした。

現在のところ、メンタルヘルスの不調から休職している方はいらっしゃらないとのことでしたが、「何か起こってからでは遅い。働く社員のために、しっかりとしたセーフティーネットを作りたい」という担当者の方のお言葉がとても印象的で、危機意識を持って、予防的な観点からメンタルヘルス対策に乗り出そうとする前向きな姿勢に共感を覚えました。

休職者や離職者を軽減するメンタルヘルス対策は、社員のメンタルヘルスの向上だけではなく、経営状況の改善を促す施策であると言われています。というのも、欠勤の減少による生産性の向上、離職率の低下に伴う追加採用・研修コストの減少、事故発生の減少による補償コスト・ 医療費用の削減/減少などの他、社員満足度の向上や企業へのロイヤルティ(忠誠心)の向上などが見込めるからです。

「寝た子を起こすのではないか?」という不安から、メンタルヘルス対策に乗り出すことに躊躇している企業も多いのですが、実際は、しっかりとメンタルヘルス対策に取り組むことは、企業の成長を促す大きな要因になり得ます。社員も経営者もハッピーな企業は理想的ですよね!そういった意味でも、今日私が訪問した企業様のように、積極的にメンタルヘルス対策に乗り出す企業が札幌でも、そして、北海道でも今後どんどん増えていくことに期待したいところです。

カウンセリングオフィス プログレス
臨床心理士  向 裕加

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