5月と6月の合言葉は「休息」
札幌市中央区大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。
GWもあっという間に終わってしまいましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
実は、私はGW後半に体調を崩してしまい、治りかけていた風邪をこじらせてしまうという失態を犯してしまいました。2日ばかり、文字通り、寝込んでしまったのですが、それでもスッキリとは改善せず、まだ本調子ではありません。風邪の治りが年々悪くなってきていることを目の当たりにするとき、自身の「老い」を感じます(苦笑)。
そんな私を励ましてくれるかのように、本日お越しになったクライエントさんは、お土産を持ってきて下さいました。3時のコーヒータイムに美味しくいただきました。ありがとうございます!
さて、GW明けの話題と言えば…「五月病」。昨日毎朝聞いているラジオ番組でも、「五月病」が話題になっていました。
が、「五月病」という病気は、実際には存在しません!五月の連休明けに、以下のような症状を訴える人がいつもより増えるため、「五月病」と呼んでいるだけです。
- 意欲の低下
- 食欲の低下
- 集中力・注意力の低下
- 全身の倦怠感
- 興味・関心の喪失
- 胃痛や腹痛、めまい、肩こりなどの身体症状
人間は変化に適応しながら生きる生き物ですが、その変化にうまく適応することができない状態に陥ると、こころや身体が上記のようなサイン(症状)を発して、私たちに警告をしてくれます。4月は何かと大きな変化が多い時期。その変化に適応しようとこころも身体も一生懸命に頑張ってくれるのですが、必ずしもそれがうまく行くとは限りません。無意識のうちに、頑張り過ぎちゃっていることもあるでしょう。GWでちょっと気が緩んだときに、その余波がドッと押し寄せてくることで、上記のような症状が出現するのです。
ただ、最近では「五月病」にも変化が出てきているように感じます。というのも、5月よりも、6月に調子を壊して上述した症状を訴える人が増えてきている印象があるからです。4月の環境変化の余波がドッと押し寄せてくるのではなく、ジンワリと押し寄せてきている感じでしょうか。いずれにしても、心身が疲弊した状態にあることには変わりませんので、その疲れをしっかり回復させることが大事なポイントになってきます。
よく「気分転換に休みの日には、出かけるようにしています!」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、それは疲れている時にはNGな行為。というのも、心身の疲労を回復してくれる一番の近道は「休息」だから。たとえ楽しいことだとしても活動すればエネルギーは消耗されるので、疲労を回復するどころか、ガス欠を起こしかねないことに注意したいもの。5月と6月は、いつも以上に意識して自身のこころや身体と対話をし、疲れたときには「休息」を合言葉に過ごしてみると良いかもしれませんね。
大抵の場合、しっかりと休息をとれば、これらの症状は自然に消失するものですが、2週間以上経過していても改善しないと感じたときは、専門家に相談してみることをオススメします。
カウンセリングオフィス プログレス
臨床心理士 向 裕加