札幌市中央区大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。

今日はとても穏やかで暖かい春の日ですね。みなさんは、いかがお過ごしでしょうか？

私はといいますと、平日、お仕事でいらっしゃることができないクライエントさんのために営業をしておりますので、本日もオフィスで仕事をしています。今日もクライエントさんがいらっしゃってくださって、セッションをしました。

ありがたいことに、最近、あるクライエントさんに「ここに来て、本当に良かったです！」という嬉しいお言葉をいただきました。このような言葉をかけていただけることは、正直、とても嬉しいのですが、実は感謝したいのは、こちらの方なんです。

自分の弱さやいたらないところに向き合うことは、実にツラいもの。ましてや、カウンセリングに来るということは、それを見ず知らずの第三者に晒すことですから、相当な勇気が必要です。カウンセリングにやってきて下さるクライエントさんの多くは「自分は弱い人間だ」と思っていらっしゃいますが、それは逆で、自分の弱さやいたらなさを認めることができる真の「強さ」を持っていらっしゃると私は思っています。

クライエントさんが私を信じてカウンセリングに来てくださるように、私はクライエントさんのうちに秘められた「強さ」を信じて、毎回セッションに臨みます。うまく表現するのは難しいですし、エビデンスや科学的な根拠もなく、単に私の経験からの印象でしかありませんが、この互いを信じる歯車がしっかりと噛み合ったとき、何かしらの変化がもたらされるような気がしています。

開業するにあたって、オフィスの名前をどうしようか、あれこれ考えました。しっくりした名前が思い浮かばずに、相当悩みました。悩み抜いた結果が、現在の名前「プログレス」です。

プログレス（Progress)は、英語で「前進」という意味です。当オフィスを利用して下さるクライエントさんが、カウンセリングを受けることにより昨日よりも今日、今日よりも明日、「前進」していって欲しいという願いが込められています。

また、クライエントさんと私が、互いがひとりの人間として”一緒に”前進（成長）していけたら良いな…という想いも、名前に込められたもうひとつの願いです。というのも、私は日々クライエントさんから多くのことを学ばせていただいています。ですから、クライエントさんの「前進」は、私の「前進」でもあるのです。互いの「前進」が、互いにとっての更なる「前進」につながっていく。それは、私が理想とするカウンセラー＝クライエント関係でもあるのです。

「ここに来て、本当に良かった！」
「ここに来てくれて、本当にありがとう！」

ひとりでも多くのクライエントさんと「プログレス（前進）」する喜びを共有することができるよう、これからも良いセッションを提供できるように頑張りたいと思ったある春の午後でした。

カウンセリングオフィス プログレス
臨床心理士　　向　裕加