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忙しい時期にこそ試してみたいこころの余裕の持ち方

札幌市中央区にあるカウンセリングオフィスプログレスの向 裕加です。

ここ数日の冷え込みで、すっかり道路が凍ってしまいましたね。出勤するときに渡った自宅近所の交差点は、まるでスケートリンクのよう!ゆっくりゆっくり慎重に歩いて渡りましたが、急いでいるときには注意が必要ですね。師走は何かと忙しい時期ですが、忙しい時期だからこそ時間にもこころにも余裕を持って行動したいものです。

先ほど、お昼休憩をとっている間に、Facebookでつながっている前の職場の同僚(以下、Aさん)の記事を読んでいました。Aさんは、現在私が卒業したカナダの大学で研究をしており、バンクーバーで生活をしています(羨ましい!)。Facebookでシェアしてくれるバンクーバーの様子の何もかもが私にとっては懐かしいことばかりで、私はAさんの記事や写真をいつも楽しみにしています。

今日は、バンクーバーのバスドライバーがトピックにあがっていました。たまたまAさんが乗り合わせたバスのドライバーは、カフェ前の停留所でバスから降り、カフェでコーヒーを買ってバスに戻ってきて、何食わぬ顔で運転を再開したそうです。

日本ではあり得ないことですが、これはバンクーバーあるあるネタ。私も、何度も何度も、同じような場面に遭遇したことがあります。でも、Aさんが乗り合わせたバスもそうだったように、不思議なことに、怒ったり、文句をつけたりする乗客はまずいないんですよね。 そして、Aさんはそれを「”そりゃ運転手だってコーヒーくらい飲みたいよね”という感じなのかもしれません」と捉えていました。

物事をどう捉えるかによって、見える世界や感じ方は大きく変わります。

「仕事中なんだから、勝手に仕事を離れるべきではない」
「バスは時刻表通りに運行しなければならない」

このような「べき」「〜ねばならない」のような思考で物事を捉えると、イライラしたり、怒りがフツフツと湧いてきて、文句をつける、怒鳴る…などの行動へと繋がっていきます。

しかし、このドライバーの立場になって「私たちがオフィスでコーヒー片手に仕事をするように、運転手だって、ちょっとした合間にコーヒーくらい飲みたいよね」と共感的な捉え方ができたら、ちょっとイラっとしたとしても、この「イラっ」を上手に落ち着かせることも可能です。

英語には"in one's shoes"という表現があります。直訳すると「(その人の)靴に足を入れて」という意味になりますが、これは「(その人の)立場になって」という意味。誰かに「イラっとさせられた」と思ったら、一呼吸おいてその人の靴に足を入れてみてください。そして、「なぜその人はこのような行動をしたんだろうか?」と、その人の観点から想像してみることをオススメします。共感的な捉え方ができたとき、きっとあなたの「イラっ」は知らないうちに影を潜めていることでしょう。

ちょっとした工夫で、こころの余裕はつくれます。忙しい時期だからこそ、意識したいポイントです。

カウンセリングオフィス プログレス
臨床心理士  向 裕加

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