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人間関係のベースにある家族関係について考える

札幌市中央区にあるカウンセリングオフィスプログレスの向 裕加です。

しばらくブログの更新が滞ってしまいましたが、みなさんはいかがお過ごしでしたでしょうか?

私は先週土曜日に開催された母校の同窓会に、この歳になって初めて参加してきました。
約570名の参加者が一同に会した同窓会。その規模の大きさに圧倒されっぱなしでした。
毎年、会場で風月の社長さん自らお好み焼を焼いてくれるんですよ〜。久しぶりに食べるソウルフードの風月のお好み焼きは、素敵な器に盛り付けられていていつもよりゴージャス感がありましたが、味は高校生の頃から変わりのない懐かしい味でした。

私が通って居たときは1学年500数名11クラスというマンモス校だった我が母校。同期ですら同じクラスにならないとわからないくらいなので、実はこの同窓会で「はじめまして」だった人もいました(笑)。私は帰宅部だったので後輩や先輩なんかもいないも同然なのですが、同窓会後に私より一期上の先輩たちより年下の人を集めての二次会の幹事をなぜか私がすることに。最初は「え〜、どうしよう!?」と思ったのですが、終わってみればたくさんの人との出会いがあり、とても楽しい時間を過ごすことができました。ストレスの一番の原因は「人間関係」というデータもあるくらい人付き合いに煩わしさを感じる人が多くなった昨今ですが、私自身は最近広がりつつある人間関係の中でたくさんの新しいことを学ばせてもらう機会を与えられていることをとてもありがたく思っています。

さて、先ほどストレスの一番の原因は「人間関係」と言いました。人間関係と一言でいっても、様々な人間関係がありますよね。職場での人間関係、先輩後輩、上司部下、恋人関係、友人関係、趣味で繋がっている関係、昔の友人関係、幼なじみ、嫁姑関係、ママ友関係…etc.  挙げるとキリがないくらい沢山ある「人間関係」ですが、あなたにとって一番難しいと感じる人間関係とは、どのような人間関係でしょうか?

こころの問題のプロとしての臨床心理士としても一個人としても、私が一番難しいと感じている人間関係は「家族関係」です。特に「親子関係」は本当に難しい…と思うことが多いです。

個人にとって、一番小さく、そして、一番身近な「家族」という社会単位は、一般的に「安全基地」というイメージとして多くの人が認識しているところです。そこに帰ればホッとすることができ、外で受けた傷が癒され、明日へのエネルギーを補充できるような港のような場所。一般的に「家族」とはこのようなポジティブなイメージがあり、これが理想とされる家族像であるということに異論はないと思いますが、この「理想とする家族像」と「現実」との違和感に悩まされている人が少なくないのも事実です。

私たちは子どもの頃から様々なグループに所属して生きています。安心感を抱くことができるグループとそうでないグループがあり、それらのグループと付き合わなければなりませんが、グループとの関係性は絶対的なものではありません。しかし、家族というグループと関係性は他のグループと異なって絶対的なものです。だからこそ、家族の中で生じる違和感というものは他よりも深刻です。

また、幼い頃から身近なところで積み重ねられていくため、それがあたかも「当たり前」になってしまい、その違和感を疑問にすら思わないこともしばしばです。大人になってから他所の家族の話を聞いて「うちは、他(の家族)とちょっと違うかも…」とドキッとしたことがあるのは、多分、そのせいでしょう。

個人にとって一番身近な社会である「家族」の中での関係性は、社会の中の他の関係性の基盤となっています。家族以外の他者との関係性のあり方は、家族関係、特に親子関係のあり方に左右されると言っても過言ではありません。

これからしばらくの間このブログでは、親子関係にスポットライトを当てて、様々なこころの問題や悩みについて考えてみたいと思います。

カウンセリングオフィス プログレス
臨床心理士  向 裕加

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