秋にしたいメンタルヘルスチェック
札幌市中央区にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。
先週末は三連休、そして木曜日も祝日というシルバーウィークの今週、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?私は三連休の最終日に引き続き、木曜日もランを楽しんできました。木曜日は美唄市でハーフマラソンの大会が開催されていて、チームメイトが出走していたこともあり、美唄へ行って応援がてら美唄の街を22キロほど走ってきました。
走ったコースの途中には、世界的に有名な安田侃の作品があるアルテピアッツァがありました。広大な敷地に存在する安田作品の数々。綺麗に整えられた芝生に、たくさんの木々。マイナスイオンを浴びまくってきましたよ〜。
そこから、まだまだ裏道を走ったのですが、そこにはこんなサインも。
5月にヒグマが出没したとのこと。私も含め4人で走っていたのですが、他のメンバーより走力が劣っていた私は少し遅れてひとりで走っていたのですが、このサインを見た直後、自然と少しペースアップしちゃいました。何ともなかったのですが、やっぱり、ちょっとドキドキしちゃいますよね。
さて、秋は「食欲の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」などと言われているくらい、たくさんのことに関心が向く季節ですよね。でも、これらのことに関心が向かないようであれば、少し注意深くご自身を見守っていただきたく思います。と言いますのも、ストレスが上手に解消されずに、それが「うつ」へと移行していくと、食欲、運動に対する意欲やエネルギーレベル、また読書に必要とされる集中力に変化が現れてきやすいからです。
「うつ」の代表的な症状は下記の通りです。
- 不眠(寝つきが悪い、夜中何度も目が醒める、朝早くに目が醒める)
- 気分の落ち込み
- 食欲の低下と体重の減少
- 意欲の減退
- 集中力や判断(決断)力の低下
- 興味・関心の喪失
- エネルギーレベルの低下
- 動作の緩慢化
- イライラやソワソワなどの落ち着きのなさ
食べものが美味しいこの季節、多くの人の食欲は刺激されますが、うつの症状が現れると「何も食べたいと思わない」と食欲の低下が見られることがあります。ただ、大抵の人は何も食べないのは身体に悪いと思っているので、とりあえず何かを食べるのですが、食べても「美味しい」と思えないようであれば要注意です。というのも、食欲だけでなく、味覚にも異常が現れるからです。風邪をひいたときにご飯を食べても、あまり美味しいと感じられなかったり、味がわからなかったりする感覚を経験したことがあるでしょうか?もしあるということであれば、そんなイメージです。
元々身体を動かすのが好きなのに、何となくそういうことをする気持ちになれない…ということであれば、それは「興味・関心の喪失」「エネルギーレベルの低下」「意欲の減退」が、そんな気持ちの背景に存在しているかも知れません。また、日頃から本を読んでいるのにもかかわらず、本を手に取るのが億劫になったり、本を読んでいても何だか内容がさっぱり入ってこないなどと感じているようでしたら、「意欲の減退」や「集中力の低下」がそうさせているのかも知れません。
これらがあるから「うつ」だというわけではありませんが、その兆候がみられるのは確か。ですから、いつもより少し注意深くご自身を見守っていただきたいのです。
医療機関を受診する一つの目安としては、これらの症状が2週間以上続いているかどうか。もし、続いているようでしたら、専門家に相談してみることをお勧めします。とは言え、いきなり心療内科や精神科などの医療機関を受診するのはハードルが高い、どの病院やクリニックを選んで良いかわからない…などと、不安に思っていらっしゃる方も多いと思います。当オフィスでは、まずはお話を伺い、必要に応じて医療機関をご紹介させていただきます。もし、その必要がなかったとすれば、それはそれで安心材料となりますよね。
スッキリとした気持ちで「食欲の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」を楽しみませんか?ひとりで悶々と悩まずに、ご相談いただければ幸いです。
カウンセリングオフィス プログレス
臨床心理士 向 裕加