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勝手にオススメ(後妻業の女:映画編)

札幌市中央区にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。

今日は雨が降ったり止んだりの不安定な天気ですね。昨日までは暑いくらいでしたが、今日の空気はヒンヤリ。この寒暖差でお体を壊されないように気をつけてくださいね。と言いつつ、私自身が風邪気味なんですけどね。喉が痛くてトローチが手放せません。週末にはずっと喋らなければならない仕事が入っているので、今日明日でしっかりと治したいところです。

さて、本日は先日観た『後妻業の女』という映画をご紹介。
高齢者を対象とした結婚相談所の所長(豊川悦司)と資産家の高齢独身男性と遺産目当てで結婚することを生業としている女性(大竹しのぶ)が展開する笑いありのドタバタ劇です。映画はこんな内容にもかかわらず(そのせい?)、劇場はシニア世代でいっぱい。しかも、ご夫婦でいらっしゃっていた方も多数。そして、劇場では私が最年少だったと思われます(笑)。そんな映画も珍しい。

高齢者が増え続けている昨今の日本社会で、この手の問題は既に起きていることであり、今後も増えるのではないかと思います。伴侶に先立たれて、ひとり暮らす老人たち。
「あんたら姉妹は、父親のこと、放ったらかしやないかい!?」
劇中で大竹しのぶ演じる小夜子が、そう檄を飛ばします。

核家族化が進み、昔と比べて親子関係が希薄化している現代社会では、親の面倒をみる子どもも少なくなりました。ひとりぼっちで寂しい生活をしているところに、自分のことに関心を持ってくれる異性が現れたら、そりゃぁ嬉しくなっちゃいますよね。誰しも死ぬときはひとりなのはわかってはいるけれども、やはり人間は最期まで「誰かと繋がっている」と感じられることが大切なのでしょう。お金には変えられない価値がそこにあるのだと思いました。今まさに日本が直面している「社会から孤立している高齢者の増加」という問題をコミカルに描いたこの作品。笑いだけでなく、考えさせられることも多かったです。

そして、この映画、何がすごいって、その豪華なキャスティング!大竹しのぶ、豊川悦司、尾野真千子、長谷川京子、永瀬正敏、森本レオ、泉谷しげる、柄本明、伊武雅刀、津川雅彦、余貴美子etc.。これだけのキャスティングって、なかなかできないですよね。しかも、これだけ個性的な俳優・女優さんたちが出ているなら映画自体がくどくなっても仕方がないと思うのですが、さすが実力派揃い。一人だけが際立つことなく、互いが互いの良さを引き出し合ってる演技は、一流と呼ばれる俳優・女優陣の集まりだからこそだと思いました。大竹しのぶと尾野真千子の取っ組み合いのケンカを見るだけでも価値がありますよー!

ドロドロしたトピックですが、笑えるシーンも多数ある『後妻業の女』。遺産がたくさんありそうな方は将来の参考になるかもしれないので必見ですよ〜(笑)。

カウンセリングオフィス プログレス
臨床心理士  向 裕加

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