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占いに頼ってしまうのはなぜ?

札幌市中央区にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。

突然ですが、みなさんは「占い」はお好きですか?

私の答えは「YES」。「意外だね〜」と言われることも度々なのですが「占い」の類、大好きです。多分、それは何かがあると占い師の方にみてもらっていた父方の祖母の影響。父は私の名前をつけるときに、結婚して苗字が変わったとしても大きく運勢が変わらないようにとかなり画数にこだわっていました(が、私は未婚のままなので意味があまりなかったですね。笑)し、私自身も20半ば〜30代前半までは、困ったときや悩んだときには運勢をみてもらっていた「お抱え占い師」がいました。実は先月も、生まれたホロスコープから生まれながらにもった運勢や性格についての診断をしていただきました。

私自身は、臨床心理学という学問に基づいた、ある意味科学的なアプローチでこころの悩みや問題を解決まで導く…ということを仕事にしていますが、それとは別の次元で物事には流れとかタイミングなんかがあるということを個人的な経験から感じていることもあり、その流れやタイミングを見計らう意味合いで「占い」の結果を参考にさせてもらっています。占いの結果が全てだと思いませんが、意識できているかそうでないかの違いはあるかと感じているところです。多くの大企業のトップにも「お抱え占い師」がいるのも、多分同じような理由からだと思います。

ただ、全てを「占い」に頼っている人も世の中には多いのも事実。何か困ったことがあるたびに「占い」に頼り、占い師からの助言なしでは生きていけなくなってしまう。なぜ、このような依存状態に陥ってしまうのでしょうか?

占いに頼ってしまう人は、何かが起きた原因を自分以外のものに求めがちです。つまり、物事がこうなったのは「運」によるところが大きいと考える傾向が強いです。良いことが起きたときは「自分はラッキーだっただけ」「運が良かったから」と捉え、悪いことが起きたときは「たまたま運が悪かったんだ」と捉えがちなんですね。

「運」は自分ではコントロールすることが不可能なものなので、悪いことが起きたときは「これは自分の努力不足から起きたことだ」などと自分自身を責めたりすることがありません。しかし、良いことが起きたときには「自分は運が良かっただけ」と思うだけで、「自分の頑張りが、このような良い結果につながったのだ」と認めることができないのです。ですから、いつまでたっても自信につながりません。そして、その自信のなさ故に自己決断することが難しく、他の人に決断を委ねたり、後押しが必要で占い師などを頼ってしまうのです。

このような人にオススメしたいのは、日常生活の中で些細なことでもしっかりと自分で決める「自己決断」を積極的に取り入れること。「自分がしたい」「自分が良いと思う」ことは何かを自身に問いかけて、「自分で決めたこと」を行ってみる。その判断は、成功とまではいかなくとも、「まあまあ良かったかな」と思える程度でOKです。小さなステップかも知れませんが、それの積み重ねが確実に自信へとつながっていくことでしょう。

結果に納得し、それが生きる上での指針や活力となるのであれば、占いもアリだと思います。しかし、占いがないと何も決断ができなかったり、不安から占い師を渡り歩いてしまったりするなど、自分を見失ってしまっているようであれば、すべきことは「占い」ではなく自分自身のこころのケアです。もし、思い当たるところがあるようでしたら、気軽にご相談いただければ幸いです。

カウンセリングオフィス プログレス
臨床心理士  向 裕加

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