カウンセリングオフィスProgress

English Page

カウンセラーブログ

トップページ > カウンセラーブログ > たかが睡眠、されど睡眠

たかが睡眠、されど睡眠

札幌大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向です。

今朝は気持ちよく目覚めることができ、
久しぶりに早朝ランに行ってきました。
朝のヒンヤリとした空気を肌で感じながら、
新緑の中を走ることができて、とても気持ち良かったです。

質の良い睡眠を摂ることができると、
朝はスッキリと目覚めることができ、
また、前日の疲労をとることができますよね。
こんな状態で1日をスタートすることができると、
自然と気分も上向きになりますし、生産性も上がります。

ですから、日頃から疲れを蓄積することなく、
仕事や勉強を頑張るのと同じくらいに
積極的に「休養」することが大事なのです。
その究極の休養方法が「睡眠」です。

自衛官は日頃から「人は疲れる」ということを
意識するように訓練を積んでいるそうです。
自分の疲れを意識することができないと、
しっかりと「休養」することすらできません。
いざという事態に備え、万全の心身状態を
維持するためにも「質の良い睡眠」は
自衛官にとっては不可欠だということです。

私はランナーなので長距離を走るときには、
喉の渇きを常に意識して、こまめに水分補給をしています。
そうしなければ、簡単に脱水症状に陥ってしまい、
走ることもままならなくなってしまうのと同じことですよね。

ですから、「このくらいの疲れ、大丈夫、大丈夫!」と侮らず、
日頃から自分の「疲れ」具合に目を向け、
質の良い睡眠を確保できるような工夫をするのが大切です。

頭を使ったり情緒的な負荷がかかるようなお仕事
(いわゆるホワイトカラー的な仕事やサービス業)に
従事している人は、肉体労働が伴わない分、
身体が疲れていないので眠るきっかけを失いがち。
ですから、軽く運動する時間を確保して、
身体を疲れさせてみると良いでしょう。

入浴や食事は内臓の働きを活性化させてしまい、
睡眠モードに入る邪魔になることもあります。
入浴は寝ようとしている1時間前からは控えるようにし、
食事は寝る2時間前には済ませるようにしてみてください。

そして、経験がある方は多いと思いますが、
スマホなどの液晶から発せられる光は、
お察しの通り、脳を活性化させてしまいます。
ですから、ベッドサイドでスマホを見るのはオススメできません。

また、イギリスの研究チームは、スマホをベッドサイドに
置いて寝る人とそうでない人の睡眠の質を調査したところ、
スマホをベッドサイドに置いて寝る人は、
無意識のうちに隣りのスマホが気になってしまうため、
睡眠の質がグッと低くなっていたという結果を発表しています。
睡眠の質を上げるためにも、スマホとの付き合い方を
見直してみるのも良いかもしれません。

それでも、何かの拍子に「眠れなくなる」ことは多々あります。
不眠の原因には様々なことが考えられますが、
一般的には、仕事上での問題や人間関係の悩みなどの
心理的な問題やストレスと関連して生じることが多いです。

不眠には以下の4つのパターンがあります。

① 寝つくことができない  
② 途中で何度も目が覚める
③ 朝早くに目が覚める
④ 寝てはいるものの、グッスリ寝た感じがしない

これらの4つのパターンは単独で起きる場合もありますが、
組み合わさって現れる場合もあります。

先にもお話しした通り、睡眠には疲労の回復を促す働きがありますが、
不眠になると疲労は回復されず、蓄積される一方です。
「ちょっとくらい眠れなくたって大丈夫」と不眠を放っておくと、
眠れない→疲労が蓄積される→生産性が下がる→ストレスが溜まる→眠れない…
という悪循環があっという間に形成されてしまうので要注意です!

「お酒を飲むと眠くなるから、眠れなくなったときはお酒を飲む」
という方は少なくないのですが、実はこれがアルコール依存になる
一番多いキッカケでもあるので、気をつけてください。

「薬に頼りたくない」「薬は一度飲んだらやめられなくなるのでは?」
とおっしゃる方がいますが、アルコールこそ依存性が高いです。
今は様々なお薬が出ていますし、昔と比べて依存性は高くありません。
自己判断せずに、専門医とじっくりと相談して
自分に合うお薬の力を借りて、質の高い睡眠の確保を心掛けたいものです。
当オフィスでは提携している専門のクリニックや病院がありますので、
必要に応じてご紹介させていただきます。お気軽にご相談下さい。

お薬は不眠の症状を改善するのに役立ちますが、
不眠の根本的な原因と考えられる
仕事上での問題や人間関係の悩み、
他のストレスの改善には限界があります。

そんなときには、
カウンセリングが役に立つでしょう。
カウンセリングでは、様々なストレスに対して
上手に自分を助けることができるような力を
身につけることを目標の一つとしています。
たとえ不眠になったとしても、上手に自分を
助ける力やスキルがあれば心強いですものね。

若いときはちょっと寝ることができなくとも
大したことではなかった睡眠ですが、
年とともに、その大切さが身に沁みる毎日。

たかが睡眠、されど睡眠。

今一度、ご自身の睡眠について考えてみてはいかがでしょう。

ご予約/お問合せはこちらから。
→ ご予約
→ お問合せ

カウンセリングオフィス プログレス
臨床心理士  向 裕加

English Page


lgbt Ally
lgbt Ally

カウンセリングオフィスprogress

〒060-0042
札幌市中央区大通西1丁目14-2 桂和大通ビル50 9F