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完璧ではないことを隠さない人

こんにちは。
札幌 大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向です。
もう6月だというのに、今日の札幌は寒いですね!
先ほどランチをしに外に出たときに温度計を見かけたのですが、
12℃しかありませんでした。
寒暖差が激しいので、くれぐれも体調管理はしっかりと!

さて、今日は最近読んだ本をご紹介します。
ジェーン・スー著 『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり』

ジェーン・スーさんの新刊のエッセイ。
こちらのサイトから、その一部を読むことができます。

とても小気味の良いテンポで展開されるエッセイで、
アラフォー女性にありがちな心理的葛藤が
ユーモラスに(時に自虐的に)表現されています。

あまりにも面白くて、読みながら笑ってしまう箇所多数。
ページをめくるのが、楽しみで、楽しみで!
基本的には彼女の感じ方や考え方、捉え方…etc.と
私のそれとがとても似かよっていることも相まって、
一気に読み終えてしまいました。

ジェーンさんがこの本の中で指摘する通り、
私も現代は「女性の属性の多様化」が進んだ世の中だと思います。
幼い頃から「女」であることを恨めしく思っていた私としては、
女性がさまざまな場で活躍する機会を得た
この時代に生きることを嬉しく思う一方で、
この多様化が女性を生きにくくしている要因の
ひとつではないかとも常日頃から感じています。

美容室で40代をターゲットにした女性誌によく目を通すのですが、
バシッとした格好で仕事もし、オシャレな服装で
子どもの送り迎えをする女性の姿が描写されていますよね。
そして同じ女性が、夜はセクシーな服に着替えて、
旦那さんと一緒に素敵なレストランでデート。
一人の職業人として、一人の母親として、そして一人の女として…
そのあらゆる属性において、完璧な姿が雑誌の中で繰り広げられている。

以前であれば、「それは雑誌(モデル)の世界だから…」
と私たちとは別な世界で生きる人の出来事であると
線引きするのが簡単だったはずなのに、
一般人なのにモデルのように完璧な
「読者モデル」なるものが登場して以来、
「私も頑張れば、努力すれば、こうなれる!」と
「完璧な女性」を目指して邁進する女性が増えたように思います。
それを心底から楽しむことができればOK!
でも、少なくとも元来天邪鬼な私には窮屈だったりするんですよね。
「完璧になんか、なれっこないよ!」と…。

そんな私の前に現れたのが、このエッセイの中で取り上げられる
「山田明子(これでハルコ)」という一人のモデルさん。
(その章はこちらで読めます → 山田明子について
彼女のことを知らなかった私は、早速ググりましたよ!
Instagramにアメブロ。出てくる、出てくる!写真もたくさん。

モデルなのにママチャリに乗ってるー!
しかもカゴの中には、トイレットペーパーにティッシュの箱ー!
子どもに作ったお弁当やお家ご飯も、良い感じで適当(笑)ー!
酔っ払った顔も、スッピンも、全然平気で出してるー!
HARUKO(←今の芸名)に勝手に親近感を抱いてしまいました(笑)。

そんな彼女をジェーンさんはこう表現するのです。

”完璧ではないことを隠さない人は、逆説的に完璧”   …と。

強さも弱さもひっくるめて、自分という人間にOKを出せること。
これが、真の意味での「等身大の自分」なんですよね、きっと。

10年前と比べて「これで良いんだ!」と思えることは増えましたし、
そんな自分自身に、ある程度の満足はしていますが、
私が「等身大の自分」に出会うまでには、もう少し時間はかかりそうです。

あなたはどうですか?

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