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カウンセラーとして幸せだと思うとき

札幌市中央区大通にあるカウンセリングオフィスプログレスの向 裕加です。

今日はバレンタインデーですね。私にはすっかり無縁(笑)のイベントとなってしまいましたが、今日オフィスにやってきたら、オフィスのラウンジのカウンターには、こんなセッティングがされていました。
当オフィスが入居するリージャスオフィスセンターでは、イベント毎に粋なはからいがあって、とても楽しいんですよ〜。いつもこんな素敵な準備をして下さるスタッフの方に感謝です。


先日、あるクライエントさんからこんな言葉をいただきました。

「先生のお陰です」

当オフィスを訪れるクライエントさんの多くは、様々な事情から自尊感情(セルフエスティーム)が低くなっています。自尊感情とは、自分を大切にし、自分を信じ、ありのままの自分を受け止められる力の源となるもの。ですから、この自尊感情が低下することによって、自分を見失ったり、自分の存在価値がわからなくなるといったような状態が引き起こされます。そうなると自己否定の悪循環に陥りやすくなり、結果として、うつ病などの精神疾患を発症してしまう人も少なくはありません。

このクライエントさんも自尊感情の低下により、自分の存在価値がわからなくなっており、精神的にも不安定な状態に陥っていました。しかし、そんな状態にありながらも、勇気を出していつもとは異なった行動をとった結果、その方にとって状況が若干好転したのです。そんなことがあっての上記のような言葉でした。

このような言葉をいただけることは、カウンセラーとしては大変嬉しい限りですが、クライエントさんには、このようにフィードバックさせていただきました。

「状況が好転したのは、私が何か特別なことをしたのでなく、あなたが自分自身を信じて行動をしたからこその結果。そのことを忘れないでくださいね。」

私がクライエントさんに会えるのは、多くても週に1回1時間程度です。場合によっては、2週間に1度、3週間に1度しか会えないクライエントさんもいらっしゃいます。ですから、カウンセラーとしてできることには、かなりの限界が伴います。また、私自身にも生活がありますから、四六時中、クライエントさんのことを心配しながら生きる訳にもいきません。私が唯一できることといえば、クライエントさんひとりひとりに備わった「生きる力を信じること」くらいなものなのです。しかし、その「生きる力を信じること」がクライエントさんに何らかの形で伝わったとき、クライエントさん自身の「自分を信じる力」、つまり自尊感情が回復していくように思います。

カウンセリングとは、クライエントさんの長くて暗いトンネルを抜け出す過程を共にさせてもらうこと。その過程の中で、人間本来に備わっている「生きる力」を身近で「信じても良いんだ」と感じとることができる機会に恵まれているカウンセラーは、本当にラッキーだと思います。特に、不信感や不安感が蔓延るこの現代社会で、「誰かや可能性を信じても良いのだ」と感じられる素晴らしい瞬間に立ち会わせてもらえるのは「あなたのお陰です」。

オフィスにお越しくださったすべてのクライエントさんに感謝です。

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lgbt Ally
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