カウンセリングオフィスProgress

English Page

カウンセラーブログ

トップページ > カウンセラーブログ > 人付き合いが苦手なのは悪いこと?

人付き合いが苦手なのは悪いこと?

札幌大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向です。

週末の札幌は、まだ5月だというのに真夏日になりましたね。
みなさんは、どんな週末を過ごされましたか?
私はというと、昨日ランニングチームのメンバーと走った後、
今年初の外ビール&ジンギスカンを楽しみました。
日が暮れると肌寒かったのですが、そこはみんな道産子。
ちょっとくらいの寒さは我慢して、楽しめるときに外飲みを楽しもう!
という精神に満ち溢れていました(笑)。

さてさて5月も下旬にさしかかってきましたね。
昨年度まで大学の学生相談室で学生さんを対象に
カウンセリングをしていたのですが、
新しい生活にも慣れてきたこの時期になると、
チラホラと悩みを抱えた学生さんがやってきます。
新入生では「友だちができない」という訴えが多く、
「どうやったら友だちができますか?」と
友だち作りに関するアドバイスをよく求められました。

よくよく話を聴いてみると、
「人付き合いはできて当たり前」
「誰にでもフレンドリーでなければならない」
「人付き合いが下手な自分、誰とでも楽しく
 会話できない自分がダメなんだ」
と思っている学生さんは少なくありませんでしたが、
あなたも同じようなことで悩んではいませんか?
そして、それは本当にそうなのでしょうか?

人間は一人で生き延びることができない生き物です。
ですから「社会」という集団を形成して、
互いに助け合うことの中で生き延びてきました。
その社会を円滑に機能させるために備えられた
人間独自の本能は「他者と一定の距離を置くこと」。
意外にも、フレンドリーであることや
コミュニケーショん上手であることとは
全く逆のことなのです。

それは、なぜか?
人間の一番の味方は人間ですが、同時に、人間の一番の敵も人間だからです。
見知らぬ人間に対してこころを開けっぴろげにして近づいたとき、
味方であれば問題はありませんが、敵だったときはどうでしょうか?
こころをオープンにしたことで、自分を危険に晒すことになってしまいますよね。
だからこそ、初めて会った人や見ず知らずの人と時間を共にすると、
居心地が悪かったり、ぎこちない空気が流れたりするのです。

これは、ある意味、自分を守るための大切なこころの仕組み。
そう考えると、新しい環境に飛び込んだときに、
最初から他者に対してフレンドリーに振る舞えなかったり、
上手に会話することができなかったりするのも、
決してダメなことではないですよね?

ただ、コミュニケーションが下手だと思っている人や
人付き合いが苦手だという認識がある人ほど、
この居心地の悪さやぎこちない空気に不安を覚え、
その状況を解消しようと焦るばかりに言動が空回りしてるような気がします。

他者との関係性を構築していくには、時間はかかるもの。
人によってそのペースも異なります。
ですから、焦らず自分のペースで相手をよく知り、
自分のことも知ってもらうようにアプローチしたいものですよね。

そのアプローチの仕方については、またの機会にお話しさせていただきますが、
今すぐにでも苦手な人付き合いを克服したい!と考えている方は、
お気軽にこちらまでお問い合わせ下さい。

→ ご予約
→ お問い合わせ

カウンセリングオフィス プログレス
臨床心理士   向 裕加

English Page


lgbt Ally
lgbt Ally

カウンセリングオフィスprogress

〒060-0042
札幌市中央区大通西1丁目14-2 桂和大通ビル50 9F