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優秀なプレイヤーが経営者や管理職になったら気をつけたいこと

札幌市中央区大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。

先日の「経営戦略としてのメンタルヘルス対策」でもお話しさせていただきましたが、独立してから経営者や企業のいわゆる管理職と呼ばれる方たちと接する機会が増えました。どの経営者や管理職も、さすがそれだけの地位に就くだけのことがあって、非常に優秀で「仕事のできる」方たちばかり。なので、彼らから「うちの社員は、本当に気が利かないやつばかりだ!」とか「あいつ(部下)は、本当に仕事ができない!」などという言葉が飛び出してくる場面に遭遇することもしばしばです。

でも、よーーーーーーく考えてみて欲しいのですが、経営者や管理職に就いたのには、それなりの理由があるのです。

気が利く部下や仕事ができる部下は、そうそういないと思った方が無難です。「何も言わなくたって、見ていたらわかるだろう。そのくらい気を利かせろよ!」というのは幻想。ほとんどの人は言われないとわからないのが実情です。

「自分は若いときは、気を利かせていたぞ!」という自負する方がいらっしゃったら、それは、あなたに備わった他の人にはない”才能”や”能力”だと思って下さい。そのような特殊な才能や能力があったからこそ、経営者にもなり得たのでしょうし、昇進したのです。

ぶっちゃけた話、みんながみんな気を利かせることができて、仕事ができていたら、世の中は経営者だらけになるでしょうし、昇進に差が出ることなんかありません。でも、これは現実とは程遠い話ですよね?となると、自分と同じような特殊な”才能”や”能力”を全ての社員や部下に求めるのは、かなり酷な話なのです。

経営者や管理職の大多数は、優秀なプレイヤーだった過去があり、そして、完璧主義の傾向が強いです。プレイヤーだった頃は、その完璧主義であったが故に仕事がうまくいったところはありますが、管理職や経営者ともなると、知らず知らずのうちに、自分だけではなく部下や社員にも同じような完璧を求めるようになってしまい、空回りしてしまっている人は少なくありません。

優秀なプレイヤーだった過去がある経営者や管理職こそ、自分に対しても部下に対しても「70%くらいで、まあ、いいか」と妥協することができるようになるのが理想的。

そうできるようになると、イライラが格段に減り、自身の精神状態の安定にもつながります。イライラしていることで部下や社員からも敬遠されていた経営者は管理職は、部下や社員との距離がグッと近くなることを実感することができるでしょう。経営者や管理職が近づきやすい存在になればコミュニケーションも活性化され、相互理解が深まることでコミュニケーションのズレから生じるミスも減り、生産性がアップする可能性すらあるのです。仕事も人間関係もうまくいく、雰囲気の良い職場づくりも夢ではありません。

目指したいのは、このようなプラスのスパイラル。
ハッとした経営者や管理職の皆さん、社員の満足度アップのため、職場環境改善のため、生産性向上のために、まずは自分自身の部下や社員に対する見方を変えてみませんか?プラスのスパイラルの乗ってワンランク上から眺める景色は、きっと明るいはず。こころの専門家である臨床心理士が、そのお手伝いをさせていただきます。

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臨床心理士  向 裕加

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