「偽りの食欲」対策で、カラダも気分もスッキリと!(その2)
札幌中央区にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。
”やめられない、とまらない♪”といえば、カルビーのかっぱえびせん。かっぱえびせんではありませんが、お腹が空いていないにもかかわらず、ついつい食べてしまうのは、「偽りの食欲」によって引き出されるエモーショナル・イーティングと呼ばれる行為であると昨日のブログでお伝えしました。
本日のブログでは、あなたがそんな「偽りの食欲」に知らず知らずのうちにコントロールされてしまってはいないかをチェックしてみたいと思います。また、私たちに本能として備わっている「本来の食欲」と「偽りの食欲」の違いについて検討していきたいと思います。
では、早速あなたの「偽りの食欲」に牛耳られ具合をチェック!
- あなたはストレスがかかると食べ過ぎてしまう?
- お腹が空いていなかったり、満腹なのに食べてしまう?
- 悲しかったり、腹が立ったり、暇だったり、不安だったりetc.、自分の気持ちを落ち着かせるために食べてしまう?
- 食べ物を何かのご褒美として食べることが多い?
- いつも「もう、これ以上食べられないわ!」というくらいまで食べてしまう?
- 身近に食べ物があると安心?
- 食べ物の前では自制することができなくなってしまう?
いかがでしょう?どのくらい当てはまりましたか?一つでも◯がついたら、それは「偽りの食欲」に牛耳られている証拠。ついた◯が多ければ多いほど、「偽りの食欲」にマインドコントロールされていることになります。
その目的は違えども「食べ物を欲する」という意味では、「偽りの食欲」も「本来の食欲」も同じです。ですから、この二つを見極めることはとても難しく、勘違いすることもしばしば。そこで、次はこの二つの「食欲」を見定める5つのヒントをご紹介したいと思います。
- 「偽りの食欲」は突然やってくる:「偽りの食欲」は突然やってくるので緊急性が高いように感じられます。でも、本来の食欲は徐々に感じられるもの。騙されてはいけません。
- 「偽りの食欲」は特定の食べ物を欲する:「あ〜あ〜、食べちゃった〜」と後悔した食べ物は何ですか?ケーキやアイスクリーム、それこそかっぱえびせんだったりしませんか?「偽りの食欲」は脂質と糖分が高い食べ物を好みます(そのメカニズムについては明日のブログで解説します!)。一方、本来の食欲はお腹を満たしてくれるものであれば何でもOK。食べ物の選り好みをしたりはしません。
- 「偽りの食欲」は頭を使わない食行動を引き起こす:「偽りの食欲」は、気づいたらポテチ一袋食べてしまっていた…などと、あまり考えることなく、そして楽しむことなく食べるという行動を助長します。
- お腹がいっぱいになっても「偽りの食欲」が満たされることはない:「偽りの食欲」は食べても食べても満たされることがありません。そして、具合が悪くなるほどお腹いっぱいになって初めて、「食べる」という行動がストップされるのですが、満足感を得られることはありません。
- 「偽りの食欲」は後悔、罪悪感、そして恥の念を引き起こす:食べた後に後悔をしたり罪悪感を抱いたり、恥の念が湧いてくるのは、こころの奥底で自分が栄養分を摂るために食べているのではないことを知っているから。一方で、シンプルに空腹を満たすために食べているときには、後悔したり罪悪感を抱いたりはしません。
いかがでしょう?あなたの食欲は「偽りの食欲」ではありませんか?
「偽りの食欲」によってもたらされるあなたの「やめられない、とまらない♪」食行動、「止めたい!」とは思いませんか?次回のブログ記事では、エモーショナル・イーティングの悪循環を断ち切る秘訣をお教えします。
ストップ、エモーショナル・イーティング!
止めるか止めないかは、あなた次第です。
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