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「偽りの食欲」対策で、カラダも気分もスッキリと!(その1)

札幌市中央区にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。

自他共に認める食いしん坊な私じゃなくても、こんな美味しそうな料理を目にしてしまうと、食欲をコントロールするのが難しいですよね!(ちなみに、こちらはWine Restaurant Akihisa Handaさんのお料理です。先日、雑誌『pen』でも紹介された私オススメの札幌にあるフレンチレストランです。)

お腹が空いているときに自然に食欲が湧いてくる…というのは人間の本能的なメカニズムですが、お腹がいっぱいなのにもかかわらず「デザートは別腹!」とケーキを食べてしまったり、気が滅入ったときにアイスクリームを食べてしまったり、ストレスから気付いたらポテトチップス一袋をあっという間に食べてしまって、とてつもない罪悪感や後悔の念に苛まれた…という経験、あなたにもありませんか?(私にはあります!)

このように”お腹が空いているから食べる”のではなく、苦痛や悩みを和らげるために食べたり、ストレスを軽減する目的で食べたり、何かのご褒美として食べるという行為は「エモーショナル・イーティング(emotional eating)」と呼ばれています。

エモーショナル・イーティングは、人間本来の食欲を満たすために引き出された行為ではなく、ネガティブな感情やその人が抱えるこころの問題によって引き起こされた「偽りの食欲」を満たすために引き出された行為。

食べることで欲求が満たされるので一時的に気持ちを安らげる効果がありますが、その後、必要以上のカロリーを摂取してしまったことに対する罪悪感が一気に押し寄せてくるので、食べる前よりも更に気分は落ち込みます。そして、その落ち込んだ気分(ネガティブな感情)を和らげようと、また無意識のうちに「偽りの食欲」が引き起こされる…という悪循環が形成されてしまうのです。

厄介なことに「偽りの食欲」が、実は怒りや淋しさ、孤独感や疲弊感、退屈や空虚感などのネガティブな感情や人間関係やストレスなどの問題から生じているとは、ほとんど意識されていません。だからこそ、「偽りの食欲」に知らず知らずのうちに支配されてしまい、なんとなく食べちゃう行為がなんとなく継続されてしまうのです。

ご褒美やストレス軽減のために食べることは、時々であれば問題はありませんが、動揺していたり、腹を立てていたり、ストレスを抱えていたり、疲弊していたり、何もすることがなかったりするときに、無意識のうちに冷蔵庫を開けて食べちゃっていて、食べること自体がストレスの唯一のコーピング(コーピングについては下記の関連記事をご参考ください)となっているようであれば要注意です。

「ダイエットがなかなかうまくいかない」
「痩せたい気持ちはあるのに、なんとなくダラダラ食べてしまう」

もし、あなたがそんな風に感じているようでしたら、もしかすると、「偽りの食欲」に知らず知らずのうちにコントロールされてしまっているのかもしれませんね。

次回のブログ記事では、あなたがこの「偽りの食欲」にコントロールされてしまってはいないかをチェックして、この「偽りの食欲」と私たちに備わっている「本来の食欲」の違いに迫ってみたいと思います。

関連記事:『キラーストレスに負けないための「コーピング」


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臨床心理士  向 裕加

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