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“困ったちゃん”対策にオススメの一冊!

札幌大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。

本日のブログタイトルを見て、グッと惹かれるものを感じた人は、
きっと、周囲にいる“困ったちゃん”に頭を抱えていることでしょう。
そんな方にオススメしたい一冊がこちら!
ベビー社員ー職場をイライラさせる幼稚な人の深層心理です。

著者の田北百樹子さんは、札幌にある田北社会保険労務士事務所の所長さんで、
私もプライベートで仲良くさせていただいています。
頭の回転が早く、とてもウィットに富んでいて、冷静かつ論理的なのですが、
物腰が柔らかく、周囲に対するさりげない気遣いが素敵な方。
私が密かに(バレバレ?笑)憧れる女性の一人です。

そんな田北さんが出版されたこちらの新著は、今月の16日に発刊されたばかり。
社会保険労務士として多くの企業から受けた「人」に関わる相談の経験をもとに、
職場にいるいわゆる“困ったちゃん”を「ベビー社員」と名付けて、
彼らのタイプやその特性、心理的背景を明らかにし、
事例を通してこのような社員への具体的な対応策をまとめた
かなり読み応えのある一冊です!

初めて田北さんから本のタイトルをお聞きしたとき、
「ん、ベビー社員!?今どきの若い人のお話かしら?」と思っていましたが、
本を読み進めていくことで、それは若い人に限られた話ではないことがわかりました。

田北さんの名付けた「ベビー社員」とは、本の帯にもあるように
「いつも自分にスポットライトが当てられていないと気が済まない」
「常にかまっていて欲しい」
「言うことを聞いてもらえないと拗ねてしまう」…etc.
普通の感覚では理解できないような幼稚な言動を無自覚にとってしまう
「精神構造が赤ちゃんとそっくりな社会人」のこと。
(「ベビー社員」の詳細については、こちらをご参照ください!)

「いる、いる。『もういい年なんだからさ〜』と言いたくなる人、いる!」
心の中でそう思った瞬間に浮かんできたあの人が、まさに「ベビー社員」。
本を読んでいる最中、私自身の頭の中を数名の人の顔がよぎりました。

「ベビー社員」たちの言動の理解するために
田北さんがピックアップしたキーワードは「ゆがんだ自己愛」
臨床心理士として、職場における人間関係に限らず、
昨今の人間関係全般におけるトラブルの根幹にあるものは、
「過剰な自己愛」だと私は予々思っていたこともあり、
田北さんの「ベビー社員」の細やかな分析には納得の連続でした。

長年のキャリアの中で積み上げられてきた鋭い観察力。
「ベビー社員」たちの傷ついたこころの痛みに共感を示しながらも、
毅然とした態度で問題解決に向けて戦略的にアプローチしていく柔軟性。
ベビー社員ー職場をイライラさせる幼稚な人の深層心理』は、
そんな田北さんのプロフェッショリズムに触れることができる一冊です。
また、「主演女優”症”型」や「役職ハイ」などといったクスッと笑ってしまう
ユーモラスでキャッチーな造語が随所に散りばめられていて、文章もとてもリズミカル。
そんなところからは、頭の回転が早く、ユーモアのセンスがある
田北さんのお人柄を垣間見ることができたような気がしました。

「そう、理解こそが人間関係の鍵なのです。
  ベビー社員の面倒くささも、その背景を理解できれば
  大きな問題を防ぐことが可能になります」

これは5章の終わりに綴られた田北さんの言葉です。
「ベビー社員」のように、面倒くさい人の相手をするのは多大なエネルギーを必要とします。
できれば避けて通りたいものですが、避けていてばかりでは問題は大きくなる一方です。
「いい年して、なぜそんな幼稚なのか?」と彼らにイライラさせられて、
自分のエネルギーばかりを無意味に消耗しているようでしたら、この本を読んでみてください。
彼らの不可思議な言動の謎が明らかになり、問題解決への一歩が踏み出せることと思います。
また、職場だけでなく、人間関係全般に応用できるエッセンスや対処法のアイデアも満載ですので、
職場以外で「ベビー社員」のような人との関係性に悩んでいる方にもオススメです。

「理解」こそが、人間関係の構築や改善への第一歩。
きっと、この本があなたの「理解」をサポートしてくれることでしょう。

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