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助けを求めて、ストレスに打ち勝つ

札幌大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向 裕加です。

昨日は湿度が若干高いような気がしましたが、
今日はカラッと爽やかな晴れの日を迎えることができましたね。
そんな日の朝は、ちょっとヒヤッとした空気を感じながらのランニング。
ホームコースである北海道大学のキャンパスをグルッと一周してきましたよ〜。
自宅近くにある保育園では紫陽花が綺麗に咲いていました!

西区の方に紫陽花の名所があるので、今度は紫陽花ランに行こうと思います。

さて、あなたは誰かに助けを求めることをどう感じているでしょうか?

TIMEという雑誌のウェブサイトに掲載されている
"8 Ways Mentally Strong People Prevent Stress From Dragging Them Down"
(メンタルが強い人が実践しているストレスに負けないための8つの方法)の記事では
「必要なときには助けを求めること」がその8つの方法のひとつとして紹介されていました。

メンタルが強い人は、助けを求めることは弱さのサインではなく、
自分の限界を客観的に知っている強さのサインとして受けとめているため、
必要なときに必要な人に助けを求めることを躊躇しないそうです。
必要に応じて必要な助けを外部に求めることができるので、
ストレスにも上手に対処する(コーピングする)ことができるのでしょう。

逆にストレスに負けてしまう人は「助けを求めること=弱い人」という
固定概念に縛られて、助けを求めるという行動を起こせないということ。
なぜ、私たちは「助けを求める=弱い」と考えてしまうのでしょうか?

これは私個人のパーソナルな経験と仕事上でお会いしてきた
たくさんの方と接する中で得た経験から感じることは、
「自立した大人」とは「何でもひとりでできる人」と
思い込んでいる人が少なくはないということ。

かつての私自身もそうでした。
何でもかんでも自分でやらないと気が済まない性格であることも相まって、
「人を頼らずに自分の力で出来なければ、立派な自立した人だとは言えないんだ!」
と鼻の穴を大きくして息巻くものの、やらなければならないことの重大さに
押しつぶされそうになっていたものでした。まさにストレスの抱え込みですよね!

では、どうやってこの思い込みを克服することができたのか…というと、
やはり、自分の限界をしっかりと理解するということがファーストステップ
「為せば成る!」とよく言いますが、それにも限界はあります。
どんなに頑張ってもできないことに関しては、素直に「できません」と認めること。
年を重ねて、図々しくなり、開き直りも早くなったせいか、
できないことに「できません」ということに
抵抗感を抱くことは、若い頃よりもグンと減りました。
そういう意味では、年をとるのも悪くないですね(笑)!

また、人間の進化の過程において、なぜ人間は社会を形成したのか?を考えれば、
必然的に助けを求めることは、極めて当たり前の行為であることが理解できます。
人間はひとりでは生きていくことができません。
互いに欠けた部分を補い、助け合うことで何千年も生き延びてきた動物です。
ですから、「助けを求めること=弱いこと」という考え自体がナンセンスなのです。

だからといって、何でもかんでも頼りっぱなしでいて良いというものではありませんが、
頑張ってもどうしようもないことに関しては、その分野に明るい人に助けてもらいましょう。
頑張ってもどうしようもないことを続けていても膠着状態が続くだけ。
それで他の人に迷惑をかけることにでもなったら、
「どうして早く言ってくれなかったの?」
「どうして他の人に助けを求めなかったの?」
と信頼を失ってしまうのはあなたです。
一生懸命頑張った結果が他者からの信頼を失うことだとしたら、
それこそ悲しいことですよね?

必要なときには適切な人に助けを借りながら、
問題の解決を試みることができる人こそが、
真の意味で「自立した人」なのではないでしょうか。

ということで、私もこれから私を助けてくれる心強い助っ人に会いに行くる予定。
困り事への助けだけではなく、私をストレスからも解放してくれるはず!
今からお会いできるのが楽しみです。

カウンセリングオフィス プログレス
臨床心理士  向 裕加

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