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私の中のジャイアン

みなさん、こんにちは。
札幌大通にあるカウンセリングオフィス プログレスの向です。

昨日に引き続き、今日も札幌は雲ひとつない青空が広がっていますね。
札幌市民の憩いの場大通公園には、たくさんの人がいらっしゃっていて、
青空の下で思い思いの時間を過ごされているようでした。
みなさんは、いかがお過ごしでしょうか?

さて、今日は《感情》について少しお話ししたいと思います。

《感情》という言葉を耳にしたとき、みなさんはどんなことをイメージするでしょうか?

喜びや幸せなどのポジティブな感情は人生を豊かなものにしてくれる反面、
怒りや不安などの「困った(ネガティブな)感情」は、人生を厄介なものにしがち。

ですから、ネガティブな感情については「持ってはいけない」ものとして、
抑え込んだり、隠したり、ないものとして扱ったりしている人は多いですし、
「ネガティブなことなんか考えないで、常にポジティブでいこうぜ!」だなんて、
自分はネガティブな感情なんかとは一切無縁だと思っている人も少なくありません。
常にポジティブ思考でいる人はネガティブな感情を持っていないのではなく、
ネガティブな感情を持つことへの怖れから、無理やり「ポジティブな仮面」を
身につけているだけに過ぎません。

確かにネガティブな感情は、決して心地よいものではありません。
可能な限りそういった感情とのお付き合いは最小限に留めたいもの。
しかし、抑え込んだり、隠したり、ないものとして扱ったりすると
ストレスは溜まる一方で、それが心身の不調や行動の異常、
対人関係のトラブルや職場や学校での問題へと発展する危険性も出てくるのです。

じゃぁ、どうすれば良いのか?ということになりますが、それは非常にシンプルです。

ポジティブであれ、ネガティブであれ、
まずはその感情の存在をありのまま認めてください。
その感情に気付いてあげてください。

私は、よく「ネガティブな感情はジャイアンのようなもの」という例えを使います。
そうです、ドラエモンの中に出てくるジャイアンです。

ジャイアンはご存知の通り、乱暴なガキ大将。
彼からの乱暴を避けるため、彼が公園や空き地に一人でいると、
みんな、彼から隠れたり、見なかったことにして通り過ぎようとしたりする。
けれども、必ずと言って良いほどジャイアンに見つかっては乱暴なことをされ、
嫌な思いをする…という悪循環のパターンが形成されています。

クラスにひとりはいたであろういじめっ子もそうですよね。
気付いてもらいたい、気にかけてもらいたいから、ちょっかいを出す。
そして、そのちょっかいが嫌われてしまう原因を自ら作り出し、
悪循環パターンが形成されているのも、ジャイアンと同じです。

でも、ジャイアンにせよ、いじめっ子にせよ、
ちゃんと気にかけてあげたり、仲間に入れてあげたりすると、
案外アッサリ落ち着いたりするものなのです。

ネガティブな感情も、それによく似ています。
まずは、ありのままに気付いてあげること。
そして、その感情が発しているサインを受けとめ、
自分が置かれている現状を見ながら適切に対処していくことが、
上手にネガティブな感情と付き合っていく方法なのです。
(詳しくは、またの機会に!)

自分の感情とうまく付き合うことができるようになると気分良くいられますし、
ストレスを溜め込まずに済むので健康度もアップします。
感情に振り回されることも減るので冷静に判断することができるようになったり、
より自由に生きることができるようにもなるでしょう。

そのファーストステップとしての「私の中のジャイアン」に気づくこと。

是非、こころの内側に意識を向けてみて下さい。


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カウセリングオフィス プログレス
臨床心理士   向 裕加

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